2023/04/21

41歳で引退発表をしたホアキン「さよならではなく、またね」

©︎Getty Images

 水曜日にスペインサッカー界のレジェンドの1人が、今季をもって現役生活にピリオドを打つことを発表した。20年以上に渡りラ・リーガ通算615試合に出場(76得点)、その芸術的プレーでファンを魅了してきたアタッカーもいまや41歳。普段準備に勤しむレアル・ベティスのロッカールームから、クラブのファミリーたちへ「13年間つづいてきたここベニート・ビジャマリンでの戦いは、僕にとってこれがラストイヤーになる。それを伝える時が来たよ」とメッセージを投稿。「この日が来ないでほしいとおもっていた。でも体が毎朝その時が来たと教えてくれるんだ」と感極まった様子で明かし、「でもさよならというより、またねという感じだ。僕はずっとそばにいる」と語っている。

 そして引退後は半年ほどはゆっくりと過ごす予定だというホアキンは「レアル・ベティスは僕の人生そのものであり、形は変われどこれまでと変わらぬ気持ちと興奮をもちつづけるよ。今まで、本当にありがとう」と言葉を続けた。少なくとも引退後もその名前はベティスに刻まれる。小児がんと戦うための財団はホアキンの名前を冠することになり、また「いつの日かはベティスの会長になる」気持ちをもっていることも明かした・・・、無論あくまで非常に慎重な姿勢としてではあるが。仮にもしもホアキンがベティスに帰還するようなことにならなかったとしても、ベニート・ビジャマリンのファンたちがこれからもずっと、彼の名前を呼び続けることだろう。

 また「僕は自分自身のサッカーを芸術の域まで高められるよう、世代を超えて記憶してもらえるように23年間渡って努めてきた。」と胸を張るように、スペインサッカー界においてレアル・ベティスのみならず全てのファンの記憶に残り続けるであろうホアキンは、実際にその卓越したパフォーマンスでどの場所であっても常に高い人気を誇ってきた選手だ。2001年にベティスの門を叩き、2006年からバレンシアやマラガ、フィオレンティーナなどの移籍を経て、2015年に復帰して以降も含めると13年間に渡りプレーしてきた同選手は、2005年と昨年にベティスで、2008年にバレンシアで国王杯を獲得。そして今は最後の置き土産として、いまはCL出場権獲得のために最後の力を尽くしている。

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