2023/04/21
ユベントス:勝ち点15剥奪が暫定的に取り消しで、CL圏内3位に浮上

©︎imago images
水曜日にユベントス・トリノとクラブ関係者は、勝ち点15と没収の取り消しを求め、イタリアオリンピック委員会のスポーツ裁判所へと訴えていた件について、木曜日に3時間弱に及んだ審理の結果で処分は取り消しとなる判断が下された。これはUEFAも介入した財政詐欺と不正会計により、イタリアサッカー連盟から勝ち点15の剥奪が言い渡されていたためであり、2018年、2019年、2020年だけでも架空の選手評価によって、クラブのバランスシートは1億1500万ユーロも装飾されたとされているところ。加えてコロナ関連の給与免除に同意した23人に秘密裏に支給していたことが問われている。
しかしながら今回の判断は事前にイタリア・オリンピック委員会のウーゴ・タウセル氏が述べていたように、あくまでこれから再びイタリアサッカー連盟で見直しをはかられるため、あくまでも暫定的措置であることに変わりはない。ちなみにもしも勝ち点15が全て戻ってきた場合には、ユベントスは一気に3位にまで浮上しASローマ、ACミラン、インテル、アタランタを上回って、チャンピオンズリーグ出場圏内へと浮上することになるが、伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトでは15の勝ち点を減らす可能性についても報じていた。
パラティチ氏の上訴は棄却、トッテナムから解任へ
その一方でユベントスの元強化担当で、2021年からトッテナムに就任しているファビオ・パラティチ氏については、不正会計と財政詐欺の容疑で今年1月にイタリアサッカー連盟から2年半の活動禁止処分が下されており、イタリアオリンピック委員会に上訴するも不成功に終わったため、即座に退任することがトッテナムより明らかとなっている。これは世界統括団体であるFIFAも介入しているため、当初イタリアサッカー界にのみ適用されていた禁止令が世界サッカー界全体に拡大したことによるもの。これらを考慮しトッテナムは「職務遂行は困難のため法的闘争に完全に集中するため解任とした」ことを説明している。