2023/06/03
2023/04/24
イタリア連盟会長が特別措置、ルカクの出場停止を取り消し「人種差別と戦う」

©︎IMAGO/Buzzi
ロメル・ルカクやコッパ・イタリア準決勝セカンドレグ、ユベントス・トリノ戦に晴れて出場可能となった。これはイタリアサッカー連盟のガブリエレ・グラヴィーナ会長が「特別措置」として決定を発表したものであり、同選手は4月上旬に行われたファーストレグにて、警告をうけて次戦出場停止となったものの、これを不服としてインテルはイタリアサッカー連盟に上訴。しかしながらそれは棄却され「被害者が罪人扱いされたことは悲しい」と声明を発表していた。
その背景にはこの試合中にユベントスのファンから、ベルギー代表ストライカーに対して人種差別的な侮辱を受けており、そのためロスタイムにPKを決めてタイとした際にルカクはユベントスのサポーターに向かって叫んだことがきっかけで、それから3選手が退場処分となる事態にまで発展していたということがある。グラヴィーナ会長は「深刻かつ嘆かわしい憎悪と人種差別の表現が繰り返しルカクに浴びせられていた」と説明。「あらゆる形態の人種差別とも戦う」というスタンスからこの判断を正当化した。
またルカクもこの知らせに喜びをみせており、「イタリアサッカー連盟会長の今回の判断に、僕はとても満足しているよ。」と29歳のストライカーはクラブ公式ページにて述べ、「彼は素晴らしい感受性を示してくれたと思うし、正義が勝利したのだと思う。これはスポーツ界、ひいてはそれ以外の世界においても、非常に素晴らしいシグナルを発信したことになると思う」と語っている。