2023/04/26
プレミア首位攻防:いよいよ本領を発揮のマンCと、グアルディオラ監督の手腕

©︎IMAGO/PA Images
いよいよ水曜日の夜にはプレミアリーグ首位攻防戦、注目のマンチェスター・シティvsFCアーセナル戦が行われる。マンチェスターCは首位アーセナルに勝ち点差5をつけられているものの、むしろここのところの数字でみれば優位となるのはマンチェスター・シティだろう。前日の記者会見の席にてペップ・グアルディオラ監督は、改めてこの試合の展望について語った。
そもそも基本的にグアルディオラ監督はより多くのポゼッションを好むタイプの指揮官である、しかしながら今回のアーセナル戦では、そう思うようにボールは持てないだろうと予想。「どちらの一方のチームが65〜70%の支配率を誇るような試合にはならないだろう。そういうことには決してならないだろうね」
ちなみに現時点で両チームは自力優勝の可能性を残している。しかし、この試合を終えた時には、たとえドローであったとしても、どちらか一方に自力優勝の可能性が残ることに。そのためグアルディオラ監督も、この試合を「非常に重要な試合」と位置付けているが、「これで決定するわけでもない」とも説明している。
だが数字を見ると、そもそもアーセナルとの直接対決で過去11勝しているマンチェスター・シティが、2月2日のトッテナム戦での敗戦を最後に16試合連続無敗(13勝)であるのに対して、アーセナルは最近3試合で連続ドローと調子を落としており、敢えてマンチェスター・シティよりの見方をするならばここにきて、昨季王者がいよいよ本領を発揮してきたという印象だ。
”三冠”という言葉は使わずとも「目的はわかっている」
いったいどのような采配術を施したのか?練習を通じて?この問いにグアルディオラ監督は、「終盤にくると、負ければ終わりという意識が芽生えてくる。それは9・10・11月、特に2連続優勝の後では、なかなか持てるものではないさ。」と説明している。つまり、2017/18シーズンでは全ての試合を決勝戦のように戦い勝ち点100を積み重ねたものの、今はその時とはどうしても変わってくるということ。
そしてイングランドではファンやメディアの間でここのところ囁かれてきた三冠達成にむけて、グアルディオラ監督からは最後まで敢えてその言葉が出されることはなかったものの、「それでも今の我々は、終わりが近づいていると感じているし、今はどのようなことを目的としてプレーしているかを、しっかりと見ているよ」と意気込みをみせた。