「３」の数字とマラドーナ：セリエＡ優勝間近に沸くナポリの街

©︎kicker

　今週末、SSCナポリはセリエA優勝を果たす可能性がある。前節、2位のラツィオがトリノに敗れた中、勝ち点15を暫定的に取り戻し3位に浮上したユベントスと対峙し、一方で２位ラツィオがトリノに敗れるという事態が起こってもなお、ナポリは動じずるロスタイムの弾でユーベを撃破。現在、残り7試合を残し、首位との勝ち点差は17という独走状態で、優勝はもはや時間の問題となっている。確かにCLではACミランに準々決勝で敗退し、コッパ・イタリアでは下位争いをするクレモネーゼに敗れこそしたものの、それでもナポリ街はセリエA優勝への快進撃への歓喜で大いに盛り上がりをみせているところだ。

「３」の数字とマラドーナに沸くナポリ

　1987年と1990年に次ぐ「3」度目のリーグ優勝を、「3」番目の都市であるイタリアのナポリで、「33」年ぶりに迎える喜びが、およそ「３」年前となる2020年11月に亡くなった英雄ディエゴ・マラドーナ氏の姿とともに街を彩っている。またトレド通り周辺の小さな路地には、クラブカラーである水色と白の長いリボンが吊るされ、現役選手のヴィクトル・オシムヘンを含む21得点の肖像写真も掲げられているところ。そんな中で今週土曜にはそのナポリ市にある、マラドーナ氏の名前を冠するスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで、サレルニターナを相手に優勝がかかったホーム戦が開催。当然ながら翌日のラツィオ戦での結果によって確定することなく、SSCナポリとしては自らの手でこの物語の盛大なフィナーレを飾りたい。