2023/04/30
マンUファンからのラブコール、対戦相手のハリー・ケインに「8月に会おう!」

©︎IMAGO/ZUMA Press
トッテナム・ホットスパーとの契約を来シーズンいっぱいまで残すハリー・ケインの名前は、これまでにも常に取り沙汰され続けてきたホットな話題だ。特にそれは契約最終年度前となるこの夏を前により一層の加熱をみせており、なんと木曜夜の試合では相手チームのマンチェスター・ユナイテッドのファンたちから、「ハリー・ケイン、8月に会おう」とのチャントがあがっていたのである。試合前にはテン・ハフ監督からも「素晴らしい選手で人格者」と高い評価がなされていたが、ただ現在は他チームに所属する選手ということもあり、事態を複雑化させるようなことはクラブとしては避けたいところではあるだろう。
一方でこの試合でアシストをマークしていたイングランド代表は、試合後「それは聞こえていたよ」とコメント。「ただ僕としてはあくまでこのチームのこと、いいシーズンの締めくくりができるよう集中している」と言葉を続けたが、タイトルレースに全く絡めず迎える勝負の30の夏に、それでもレジェンドとして残留するかの決断が注目されるところ。それに加えて2年前には1億ユーロをはるかに超える金額でも、マンチェスター・シティに移籍させなかったダニエル・レヴィ会長が、今回どのような判断を下すのかも気になるポイントだ。
マンUの次期オーナーは?
またマンチェスター・ユナイテッドでは新戦力のみならず、新オーナーの動向も気になるところ。メディアによると、シェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏率いるカタールのコンソーシアムに加え、イギリスの大富豪ジム・ラトクリフ氏も期限内に入札。前者のオファー金額は50億ポンドを超えるといわれ、さらに戦力補強やインフラ改善に多額の資金提供を約束。クラブの負債6億2千万ドルを返済も視野にいれているという。2005年に買収したグレイザー一家も買収に前向きであることは昨年11月に表明。希望額は60億ポンドと言われており、スポーツ史上最高額の取引だ。
なお幼少期からマンUファンのラトクリフ氏は半分以上の出資に興味があり、その際は現オーナーが2割程度の少数株主となる模様。ただ長年批判を受ける同一家だけにファンからは強い反発が見られている。そのほかフィンランドの起業家トーマス・ジリアクス氏の参戦や、米国のヘッジファンド、エリオット・インベストメント・マネジメントが少数株のオファーを出したことも併せて伝えられている。