2023/05/05

「過去最悪の審判」から「身を守る」ため、モウリーニョ監督がマイクを着用

©︎IMAGO/Independent Photo Agency

ASローマの監督であるジョゼ・モウリーニョ氏が、ACモンツァとの1-1の引き分け試合後、自身がマイクを着用していたことを明らかにした。その理由は、「今まで出会った中で最悪の審判から自分自身を守るため」だという。

今シーズンにおいてジョゼ・モウリーニョ監督と、セリエAの審判たちとの関係がどのようものであるかは、カードの統計を見るだけで明らかなものだ。ASローマの指揮官は既に3つの退場処分を受けており、これはどの選手ですら達成していない数字である。そんな中で水曜日の夜には、『スペシャル・ワン』は審判との物語に新たなチャプターを加えることになった。

 昇格組ACモンツァと1-1の引き分けに終わり、CL出場権争いで手痛い痛み分けとなった試合後、モウリーニョ氏は「ロッカールームを出た瞬間から、自分の身を守るために戻るそのときまで、全てを記録するためにマイクを装着していた。私も馬鹿ではない。自分の身を守るためだよ」とコメント。そして改めてダニエレ・キッフィ主審に対して、「私が今までのキャリアで出会った中で最悪の審判だ。これまでも悪い審判は何人もいたが、彼は最悪だね誰とも人間関係を構築せず、共感性もなく、ロスタイム6分に疲労からスリップした選手に警告と退場処分を命じる始末」

 それはASローマの右SBメフメト・ゼキ・チェリクのことであり、自身も前半に警告を受けたモウリーニョ監督は、「それだけで物語っているだろう」と強調。「彼にあるのは審判員としての資質ではなく、怒らせる才能だ。何をしても私を退場にするだろう思っていたから、終わりの20分30分は、もう何もしなかったよ」と批判を展開。この試合を同氏が担当したことは、「この審判を望まないと言えるクラブもあるが、ローマにはそのような力もない」と言葉を続けた。

 だがその思惑通りに4度目の退場処分は避けられたとはいえ、モウリーニョ監督にはこれから出場禁止処分が下される可能性があり、モウリーニョ監督の発言は文書化されてイタリアサッカー連盟が今回の件をすでに調査中。なおその自身が録音したマイクに、審判に対して何か不都合なことが録音されているかについては、モウリーニョ監督自身は特に語っていない。

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