ファン歓喜。チェルシーがシーズンチケットの価格を１２年連続で据え置き

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　ＦＣチェルシーが、財政的な圧力が高まっている最中にもかかわらず、12年連続で大人用シーズンチケットの価格を引き上げないことを発表した。クラブ公式では改めて、「他の多くの産業と同様に、我々のコストは大幅に増加している。スタンフォード・ブリッジの運営やマッチデーの運営は、特にインフレ圧力にさらされており、2018年以降31％上昇しています」とコメント。ただ同時にファンが抱える生活費の上昇に配慮したと説明しており、その結果で最も安いシーズンチケットで約860ユーロに相当するとのこと。

　昨年ではオーナー交代騒動に揺れたチェルシーＦＣでは、トッド・ベーリー新オーナーの下で合計６億ユーロを超える（欧州５大リーグ１つ分に相当）移籍金額を投じて補強を行うも結果は出ず、監督交代を３度も繰り返すなど状況はむしろ悪化の一途をたどることに。「チェルシーが自分たちの居場所を取り戻し、スタンフォード・ブリッジでより多くの成功の瞬間を迎えることを目指してハードに取り組む」覚悟を示すなかで、今回のようなサポーターとの距離を縮める行動は賢明な対応といえそうだ。特に値上げの不安が上がっていた中での発表に、サポーターズクラブからはベーリー氏へ「正しい方向への一歩」という評価と感謝の気持ちが寄せられており、さらに両者は今後も対話を継続していく考えを改めて再確認している。