2023/05/17

マンU買収に新展開、アル・タニ氏が条件改善。ラトクリフ卿とグレイザー一家の判断は?

©︎IMAGO/NurPhoto

 グレイザー一家がマンチェスター・ユナイテッド売却を検討していることを明かして以来、この半年間では多くの疑問が浮上する日々が続いてきた。ただついにこの火曜日に事態へいよいよ進展がみられはじめている模様。複数の英国メディアによるとカタールの、シェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏が予想外の形で、再びオファー額の引き上げを行ったという。

 2週間ほど前に同氏、そして「イネオス」グループの大富豪であるジム・ラトクリフ卿は、最終オファーを提示したといわれていたのだが、今回アル・タニ氏は全株式と、さらに驚くべきことに、膨大な借金の山を引き継ぐことを申し出ており、英紙ガーディアンではその金額を63億1000万ユーロ()約1680億円に相当すると見積もっている。

 ただそもそもアル・タニ氏によるファンの買収については、LGBT+のファングループなど一部のサポーターたちから批判的に見られており、さらにラトクリフ卿もファンから愛されていないグレイザー一家が参画できるよう、50%強の株式を購入する用意があると言われており、ただそれゆえ最近ではこちらが有力視される展開となっていた。

 今後の展開については現時点では全く読めない。ラトクリフ卿がさらにオファー内容を改善する可能性も否定できず、逆にグレイザー一家が株式の過半数を売却しないままで決着をみる可能性もあるだろう。いずれにしてもテン・ハフ監督ら現場の人間としては一刻も早い事態の収束、そしてこの夏での戦力補強へと集中して臨めるよう願いっていることだろう。

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