モウリーニョ監督「全てのクラブに愛着がある、トッテナム以外は」

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　「トッテナムのファンが私を誤解しないことを願うよ」と語ったジョゼ・モウリーニョ監督だが、しかしながらその望みが叶うことはないだろう。木曜日に行われた記者会見の席にて、ヨーロッパリーグ決勝進出を決めた『スペシャル・ワン』は、かつて在籍した全クラブへと惜しみない賛辞の言葉をおくった・・・、トッテナム・ホットスパーを除いては。

　ＦＣポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドなどで指揮をとってきたモウリーニョ監督にとって、「私のキャリアで唯一、もう深い感情を抱けなくなっている」「つながりを感じられない」のが、スパーズ。「全てのクラブなんて愛せないだろうという声もありそうだが、実際に私はどのクラブも愛している。でも「レヴィ氏のクラブ以外は」と言葉を続けている。

　かつてダニエル・レヴィ会長はリーグ戦での不振、さらにはヨーロッパリーグ１６強でディナも・ザグレブ戦での敗退後、２０２１年４月にモウリーニョ監督解任へと踏み切っており、その後に迎えたＦＡ杯では現在も再び暫定監督を務めるライアン・メイソン氏と共に準優勝。マンチェスター・シティに０−１で敗戦した。「レヴィ氏が私にタイトルを獲得するチャンスを与えなかった」ことが「おそらくは」その感情に起因していると同氏は分析。

　いずれにしてもモウリーニョ監督にはもう１つ、さらなるタイトル獲得のチャンスが目の前に訪れている。昨シーズンではヨーロッパカンファレンスリーグ優勝を果たしたＡＳローマは、今シーズンはヨーロッパリーグ決勝へと駒を進めており、そこではＦＣセビージャと優勝をかけて対戦。ちなみにこれまでモウリーニョ監督はチャンピオンズリーグでは、２００４年にポルトで、２０１０年にインテルで、ヨーロッパリーグでは２００３年にポルトで、２０１７年にはマンチェスター・ユナイテッドで優勝を果たしている。