2023/04/17

移籍禁止処分撤回を目指すケルン、国際スポーツ裁判所へ本日書類送付

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 本日月曜日に1.FCケルンは、FIFAによって下された移籍禁止令に対する、法的訴えのため国際スポーツ仲裁裁判所へと関連書類を送付する。決定からのべ2週間以上を費やしたということからも、いかに担当する弁護士事務所との間で慎重な協議が行われていたかが伺い知れるというものだ。

 それでもこれが最終的に移籍禁止令の撤回につながるのか、そしてそもそもどれくらいの期間で結論が導き出されるか事態も、今のところはまだはっきりとはしていない。ただ少なくとも現状においては1.FCケルンにとって、来シーズンにむけた戦力補強の交渉に影響が生じていることだけは確実な事実である。

 FIFAは2022年1月31日に17歳ジャカ・ツーバーの母が、プロチームでの練習参加など契約条件に関する不履行を理由に解消し、その後にケルン入り(ここまでAユース13試合に出場して13得点)したとして、ツーバーに4ヶ月間の出場停止と5万1750ユーロの損害賠償の支払いを命じており、さらにその支払いの共同責任をもつケルンについても来シーズンいっぱいの移籍活動を禁止する処分を言い渡していた。

リュブリャナも上訴、要求金額は250万ユーロか

 ただ同選手が所属していたオリンピア・リュブリャナは現状の判決では5万1750ユーロしか手にするこができず、クリスチャン・ドリンガー副会長はケルナー・シュタットアンツァイガーに対して、「交渉の余地はある」とコメント。こちらもFIFAに対して上訴を行っている。ケルニッシェ・ルンドシャウによればどうやら求めている金額は250万ユーロのようで、その根拠はディナモ・ザグレブから提示されていたオファー金額とのこと。そのためまだ法的和解の可能性も残されているところだ。

若手2選手とプロ契約

 その一方でケルンはU19の2人の若手選手とプロ契約を締結したことを発表した。エリアス・バカツカンダとマックス・フィンクグレーフェ。ともに19歳の若武者は今後はセカンドチームにてゆっくりと育成されていくとのこと。前者はセンターバック、後者はサイドバックを主戦場とする共にディフェンダーであり、ケルンとしては中期的にブンデスリーガーと飛躍することを期待しているところだ。

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