2023/05/27
ケルンに朗報!CASがFIFAからの移籍禁止処分を停止

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1.FCケルンをめぐる移籍禁止問題に、新たな展開が見られた。FIFAからのペナルティにも関わらず、この夏の移籍市場において新たに選手と契約可能となっている。これはケルンが金曜夕方に発表したもので、国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、課せられていた移籍禁止を暫定的に停止したということ。ただこれは上訴手続きで決定が下されるまでの間「行動できる」ことを意味するものであり、クラブ側の発表では最終的な判決がいつになるかはまだ言えないという。
クリスチャン・ケラー取締役は「移籍禁止処分の停止に関するCASの判断は、我々にとって重要なものだ。これで財政枠にマッチする中で移籍市場で動きにでることができる」とコメント。「同時にこの停止措置があくまで、懲罰的な移籍禁止を防ぐための第一歩に過ぎないことも分かっている。だからこれからも引き続き、FIFAの裁定を完全に回避するために努力を続けていく」との考えも強調した。
ケルンがFIFAから来季2回分の移籍市場での活動を禁じられた背景には、2022年1月に当時16歳のスロベニア人選手ジャカ・ツーバーが、オリンピヤ・リュブリャナとの契約を一方的に解除してフリートランスファーでケルンに加入したことがあり、オリンピヤ・リュブリャナはケルンが契約違反を煽ったとしてFIFAに提訴。これにより前述の移籍禁止に加えて、選手自身にも4ヶ月の出場禁止処分が科せられている。
ただいずれにしてもケルンにとって、今回の夏の移籍市場で補強が可能となったことは大いに意味があることで、たとえば既に今冬に獲得を発表していたブンデス2部、ザンクトパウリのレアルト・パカラダを獲得できるようになった他、先日に引退を発表したヨナス・ヘクター、さらには中盤の主軸としてチームを支えてきたエリス・スキリも契約延長の可能性は低いとみられ、更なる動きに出る必要があるだろう。