2023/07/21
イスコ、セビージャ退団の理由は「モンチSDから首元を掴まれた」

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本来ならばイスコは10年間過ごしたレアル・マドリードを後にして、FCセビージャで新たなスタートを切るはずだった。2018年にジネディーヌ・ジダン監督の後任としてレアルに就任し、わずか数ヶ月で退任へと追い込まれならがらも、そこで「僕が最高のパフォーマンスを発揮できた監督の1人」と評するフレン・ロペテギからの誘いに、イスコは「イタリアから別のオファーもあったけど、でも自分のキャリアにとってこれは良いステップになると思った」と、マルカ紙とのインタビューにて振り返っている。
しかしながらまたしてもロペテギ監督はわずか数ヶ月足らずで、再びイスコの前から姿を決してしまうことに。2022年10月にセビージャはロベテギ監督の後任としてホルヘ・サンパオリ監督を招聘。それからイスコの出場機会は減少の一途をたどっていく。そして冬季移籍市場が近づくにつれ、イスコは「奇妙な」光景を目にすることになった。「彼らがまず代理人に連絡して、僕と話すことなく移籍先を探し出すようにしていたんだ」
それからイスコはマネージャーを務めていたモンチ氏の下を訪れ、クラブが自分を必要としているのかどうかの確認を行ったのこと。「でもその会話から全てがうまくいかなくなったんだ」とイスコ。「何かあるなら出ていくといいと言われたんだ。そしてその話の後でモンチは、僕が退団を希望していると主張していたが、それは事実ではない。彼は僕と代理人に毎日電話をかけてきて、そして契約書にサインをするよう促したんだ。だからもう1回は話をして、「聞いてくれ、あなたは僕にも周囲にも誠実ではない。僕は残留したいのに、あなたは僕が移籍したいと言っている」と問いただしたという。
そこで2人は衝突した。「僕が彼にサッカーで知り合った仲で1番の嘘つきだと言ったら、彼は僕の方に向かってきて首根っこを掴んできたんだよ」とイスコ。それから2人は引き剥がされる事態となったが、これをきっかけにイスコはセビージャ退団を決意したとのこと。「マネージャーから攻撃を受け、それでも誰も謝罪も何も言わないようなクラブでは居心地なって良いはずがない。攻撃されたこと然り、彼が広めていった嘘も然り。だから僕は契約を解消して退団したんだよ。暴力を振るうという一線を越えたことは決して許せなかった。」
その一方でイスコは改めて、自らセビージャ退団を望んでいたわけではないことを強調。「そんなことはないし、僕はそんなメンタルじゃない。レアル・マドリードでも何年もいて、そこで決して諦めることなく常に定位置争いを続けてきた」からこそ、「僕がセビージャにきたとき、モンチは僕と契約することに同意していなかったことを伝えられたけど、それでも僕を支持してくれる監督の下で疑問をもつひとを納得させようと思った。そしたらあんなことが起こってしまったんだよ」とイスコ。なおモンチ氏はまだ、イスコの発言について特に反応はみせていない。
ヘタフェ、セビージャからカルモナをレンタル
ヘタフェFCはセビージャFCから、ホセ・アンヘル・カルモナをレンタルした。すでに昨シーズにFCエルチェにレンタルしていた21歳は、右サイドバックとしてもプレー可能なディフェンダーであり、『マルカ』によると、ヘタフェは400万ユーロで買い取るオプションを確保したとのこと。