2023/08/26
スペイン会長のキス騒動:代表選手らがストライキ、本人も連盟発表は「でっち上げ」

©︎IMAGO/Sports Press Photo
スペインサッカー連盟ルイス・ルビアレス会長を巡る騒動は更なる局面を迎えており、このたびスペイン女子サッカー代表チームはストライキを行う姿勢を明らかにした。
日曜日にオーストラリアにて行われたFIFA女子ワールドカップの表彰式において、自らおもむろにヘニフェル・エルモソ選手の唇へとキス。スペイン国内のみならず海外でも権力構造やハラスメントなど議論へと発展。大きな波紋を呼ぶことになり月曜日になってようやく46歳は「最大限の興奮状態にあった瞬間に、悪意なく起こってしまった」と釈明。さらに金曜日に行われた連盟の臨時集会においても過ちは認めたが、あくまで「子供にキスをする親のような気持ち」によるもので「これは正しさの問題ではなく社会的排除の問題だ」と主張。自らを「誤ったフェミニズム」の被害者とし「断固として戦う」と会長職続投を宣言したのだが、これがむしろ火に油を注ぐ結果を招いた。
日曜日にイングランド代表から勝利をおさめ、スペインに初めて女子ワールドカップ優勝杯をもたらした代表選手たちもまた、連名にてルビアレス会長との戦う姿勢を強調。23人の選手たちは同氏の下では今後はスペイン代表としてプレーしないとこちらも宣言しており、「女子ワールドカップのメダル授与式で起こったことを受け、この文書にサインした全ての選手は現在の体制が変わらない限り代表に参加することはない」と選手会として、頭をおさえられてハグをされ、最終的に口にキスをされた33歳の全面支持を金曜日に発表している。ちなみにその署名は現役・引退含め81選手にまで及んだ。
そして金曜日にはヘニフェル・エルモソ選手自身もまた、ルビアレス会長とのキスが合意に基づくものであったという、サッカー連名側が発表した内容について厳しく非難。これはスペインサッカー連盟が決勝戦が行われたその数時間後に、同選手の声明として公開されていたものだが、今回ヘニフェル・エルモソ選手から示された見解はそれとはまったく異なる内容となっている。「ここで明確にしておきたいのは、私は彼(ルビアレス会長)によるキスに、決して同意などしていなかったということ。そして自ら彼に近づいたということさえないということ。私は自分の言葉が疑問を投げかけられる、でっちあげをされることなど決して許すことなどできません」
Official Announcement. August 25th,2023. pic.twitter.com/lQb18IGsk2
— Jenn1 Hermos0 (@Jennihermoso) August 25, 2023