2023/10/06

スペインのキス騒動余波:ヘタフェが物議呼ぶ発言したペレス氏の名前を本拠地名から削除

©︎IMAGO/ZUMA Wire

 これからヘタフェCFの本拠地名『コロシアム・アルフォンソ・ペレス』から、アルフォンソ・ペレスの部分が排除。これからネーミングスポンサーを新たに募集することが明らかとなった。それは現在51歳となった元スペイン代表FWの発言が、性差別的であるとここのところ物議を呼んでいることを受けてのものであり、「平等、連帯、尊敬という、スポーツ界における前向きな価値観を伝える模範」でなくてはならないと、ヘタフェの議会では述べられている。

 同氏はスペインのエル・ムンド紙に対して、「誰もが自分の立場、いかにお金が生み出されているかということを、理解しておくべきだろう。昨今の女子サッカーについて特に何かいう必要はないが、ただ彼女たちは地に足をつけて、いかなる形でも男子選手と同列には扱われないということを理解しておくべきだ。」とコメント。更に同氏はさきののワールドカップ優勝後に女子選手におもむろにキスをし、その後に辞任へと追い込まれたルイス・ルビアレス元会長の騒動と相まる形でエスカレートさせ、最終的に今回のヘタフェの判断にまでつながってしまった。

 ちなみにそのペレス氏とヘタフェCFとの繋がりは深くない。というのもヘタフェ生まれではあるのだが、1983年に創設されたまだ歴史の浅いこのクラブでプレーはしておらず、レアル・マドリード、レアル・ベティス、FCバルセロナなどでプレー。トーレス会長は「ここに25年いるが、私は彼と1度も会ったことさえない」と『エル・チリンギート』紙に述べているほど。ちなみに今季はここまでラ・リーガ5位と、ヘタフェは好調なシーズンの出だしをみせているところだ。

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