2023/02/23
CLでは約7年ぶり:マンCのグアルディオラ監督が1度も交代枠を使わず

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確かにこの日はフリアン・アルバレスとフィル・フォーデンが交代要員として浮上していたものの、最終的にマンチェスター・シティはわずか11人のみで、水曜夜のチャンピオンズリーグ16強1stレグを戦い抜いている。おそらくそれに驚きを覚えているのは、対戦したRBライプツィヒだけではないだろう。主将イルカイ・ギュンドアンも試合後DAZNに対して「少し」驚きを覚えたことを明かした。「ただ監督は接戦になるほどに交代枠を使わなくなっていく傾向があるから。今日はそこでこのような決断をしたということ。最後の15・20分で流れにまた影響を与えるようなことをしたくなかったのだろう。それを受け入れられるかは僕たち次第さ」
一方で時にサプライズをみせることでも知られるグアルディオラ監督は、「私は監督であり、今回はこのようにすると決めた。非常にシンプルなことだ」と述べており、「総じてみてこの試合では、選手たちはうまくプレーできていた。フォーデン投入も考えはしたものの、最終的には思いとどまったよ」とコメント。ちなみに週末のノッティンガム・フォレスト戦でも、グアルディオラ監督は非常に遅い時間帯で2つの交代枠のみを使用。ちなみにチャンピオンズリーグで最後に交代枠を使用しなかったのは古巣バルセロナであり、2016年3月23日のアーセナル戦で当時のエンリケ監督が決断。試合は2−0で勝利を収めた。
ローゼ監督「前後半は全く別物だった」
ただ今回のライプツィヒ戦では前後半で全く異なる試合展開をみせている。前半では期待通りにマンCが支配して、パス総数426を記録し403本を成功。一方でその重圧に晒されたライプツィヒは148本中123本のみが成功となり、25のパスミスのうちの1つ、シュラーガーによるパスミスはグリーリッシュから瞬く間にギュンドアン、マフレズに渡ってライプツィヒのゴールネットを揺らした。
一方でシュラーガーが「後半から全く違う展開になり。ほぼ思惑通りとなった」と語るように、マンCは守勢に回りって徐々にライプツィヒが優勢に。ライプツィヒのローゼ監督は「前後半で全く異なる試合展開だった。前半は実質的に存在感がなく、非常に消極的で、ただついていくだけだった。効率性という点でもわるかった」と総括。後半からクロスターマンに代わり投入されたヘンリクスも「勇気と落ち着きを持ってボールを持つことができていた。それができるならシティとも渡り合える」と、最終的に1−1と痛み分けに終わった結果に胸をはる。
同点で落胆も、グアルディオラ監督「やるべきことをした」
またグアルディオラ監督は「うちは彼らのカウンターに対峙するチームではない。そこが彼らの優位な点でドイツのクラブはその点で我々よりも優れている」とライプツィヒへの評価を述べ、「私自身、ここでの期待値は高くはなかった。2試合で決着がつくとみているのでね、大きな失点は避けたかったのだよ」との意図を説明。そのため「頭を下げる選手たちに、自分たちはやるべきことをしたんだと伝えた」と期待通りであることを強調しつつ、さらに「10日間で4試合」という過密日程についても考慮した判断であるとも明かした