2023/04/08

ライプツィヒ:エンクンクは様子見。オルモは延長を説得。ヘンリクスへの差別には「厳罰を」

©︎IMAGO/Eibner

 ドイツ杯準々決勝ではボルシア・ドルトムントとの対決を制し、バイエルン・ミュンヘンも敗退する中で一躍、タイトル獲得に向け最有力候補となった、RBライプツィヒ。しかしながらそれでもマルコ・ローゼ監督は「何も世界の頂点になるような気分に浸るわけでもないさ」と述べ、「これを追い風にはしたい」もののヘルタ・ベルリンとの対決を前に「この試合はまるで別物なんだ」との考えを強調した。「彼らは非常にコンパクトに構え、安定した戦いをみせてくる。我慢が求められることだろう。ロストもあるだろうし懸命に戦わなくてはならない試合にもなるはずだ。全く違う心構えが要求されるよ」

 親友でもある相手指揮官サンドロ・シュヴァルツ監督との戦いでは、そのためプレスからハイポジションでのボール奪取はあまり期待できないと見ており、そこでどうのような選手起用をみせてくるのか。どれだけの変化をみせてくるかは不明。ユスフ・ポウルセンについては筋肉系の問題のために欠場。代表戦で打撲を受けたコンラッド・ライマーは、ドイツ杯後にも大腿に違和感を感じたようで最終調整での反応次第となる。「ただ組織的な損傷ではなかった」ことだけは安堵できるだろう。

 筋損傷を抱えていたクリストファー・エンクンクについては木曜日から再びチーム練習に参加。「まだプレーするには練習量が少なすぎるように思うね」と述べており、むしろ欠場の可能性が高いことを示唆している。まだダニ・オルモについても、わずか3日後となる過密日程ですでに身体的に耐えられるところまでの負傷を果たしているかが気になるところだが、ローゼ監督はその質問よりも中期的な問題点についてコメント。

 つまりはすでにバルサとのつながりが指摘されるなど、来季まで残される契約の行方が気になる点について「彼自身ここでの評価を知っているだろうし、我々からの惜しみないサポートが受けられることも実感しているだろう」と述べ、「ここで良い成長をみせているし、良い決断だったと実感しているはずだ。いつかステップアップの時も来るだろうが、それでも次の1年がライプツィヒで良いものとなるよう全力で説得にあたるよ」と語った。

ローゼ監督「ネットなら何でも発言して良いと思う人へ厳しい対応を」

 一方でベンヤミン・ヘンリクスとその家族がドルトムント戦後に人種差別的な行為を受けたことを世間に公表したことついて、ローゼ監督は「人種差別に対して常に模範を示し、立ち上がる事は非常に重要な事だ」 とした上で、「この問題を話題にしても、2日もすれば我々はまた忘れてしまいがちだ。だがこのようなヘイトスピーチを広める人たちにより厳格な処分を下すべき」と説明。そして「ネットならなんでも許されるという感覚をもっている」人たちへの、厳しい対応を要求している。なお英国では法律施行後はじめて、先日にインスタグラムのDMにてイヴァン・トーニーに人種差別的な発言を行った人物へ、4ヶ月の執行猶予付きの判決と3年間のスタジアム入場禁止処分が言い渡されている。

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