2023/08/30
ライプツィヒがレンツ獲得発表。異例のベテラン補強で今夏の移籍活動終了へ

©︎IMAGO/HMB-Media
既報通りクリストファー・レンツが2年間過ごしたアイントラハト・フランクフルトを後にし、RBライプツィヒへと移籍することが水曜午前に明らかとなった。ドイツの首都ベルリン生まれの28歳は、これまでシュテルン・マリエンフェルデ、ヘルタ・ベルリン、テニス・ボルシア・ベルリン、ウニオン・ベルリンなどでプレー。今回新天地とは2024年までの単年契約で合意している。
エベール競技部門取締役は、「今回の獲得によりチーム内に残っていた、最後のギャップを埋めることができた。左サイドバックに重要なバックアッパーを見出すことができたよ」とコメント。「クロスはここ数年で大きく成長した、豊富な経験と素晴らしいメンタリティの持ち主。彼は4バックでも3バック、5バックのいずれのシステムでも柔軟に対応できる」と期待感を示す。
「走力と対人戦を得意とするなど、特に守備面で優れたタイプ。これで全てのポジションに2人以上の選手を配置できた」というように、現状では左SBのダヴィド・ラウムただ1人であったこと、そしてそのラウムは攻撃をウリにするウィンガータイプであるのに対して、レンツは必要に応じてCBでもプレー可能なディフェンダータイプであることも好材料だ。昨季までその役割を担っていたマルセル・ハルステンベルクは、本人の希望でこの夏に故郷ハノーファーに帰還していた。
確かにライプツィヒの選手獲得方針としては若手有望株を迎え入れることにあるが、以前にもエベール氏がそれに固執しないことを強調していたように、今回のレンツはサラリー面で100万ユーロほどに抑えられ、またバックアッパーとしての役割も受け入れた模様。フランクフルトでも実際にコスティッチ、ペッレグリーニ、マックスのバックアッパーを務め、そして2022年EL決勝PK戦でのゴールは、フランクフルトのファンにとって今もなお鮮明に記憶に残り続けるものだ。
ライプツィヒ、ブラスウイッチと2025年まで延長
なおその2日後にはヤニス・ブラスヴィッチとの契約延長が発表。2022年10月5日に守護神ペーター・グラーチが十字靭帯断裂という大怪我を負った後、32歳のベテランは意外にもそのまま先発GKとしてシーズンを戦い続け、公式戦40試合に出場して14試合でクリーンシートをマーク。そして今回晴れて2025年までの契約更新という形で報われている。エベールSDは「1年にわたってチームのために高いレベルでのパフォーマンスを発揮し、安心感を与え好セーブをみせてくれた」と評価。ブラスウィッチもまた「この素晴らしいチームとともにここれからも戦い続けられること」に喜びを見せている。
ライプツィヒ、クラークをデンマーク2部にレンタル
その一方でRBライプツィヒは若手選手、ケイデン・クラークをデンマーク2部のヴェンディセルFFに年内までレンタルすることを発表。20歳のアメリカ人選手は2021年末にサクソンズに渡って以来、いまだプロ初出場を待ち望んでいるところであり、まずはその実践経験の場をデンマーク2部で積んでいく。(9月1日更新)
#UEL 優勝を懸けたPK戦。
まさに強心臓❤️🔥🤫#ありがとうレンツ#SGE | #アイントラハト | #フランクフルト | #ブンデスリーガ
— Eintracht Frankfurt (@eintracht_jp) August 30, 2023