2023/01/20

ドイツ開催のユーロ成功のため、ルディ・フェラー氏が代表マネージャーに就任

©️Getty Images

 来月2月1日付けよりドイツサッカー連盟では、先日に18年間の任期の末に退任していたマネージャー、オリヴァー・ビアホフ氏の後任としてその候補者を選定していたタスクフォースの一員、ルディ・フェラー氏が自ら就任することが明らかとなった。

 長年に渡りバイヤー・レヴァークーゼンにてスポーツディレクターを務めてきた62才は、2022年夏をもって同クラブと退任しており、ドイツサッカー連盟のノイエンドルフ会長らからは即座に理想的な候補者としてリストアップされていたという。そしてそのタスクフォースの案をドイツサッカー連盟が承認。連盟副会長のハンス=ヨアヒム・ヴァツケ氏は、「ルディ・フェラー氏がこの困難な仕事を引き受けてくれたことを非常に嬉しく思っている。彼のこれまでのキャリア、傑出した成功の数々、そして人間性といった部分も含めて、彼はドイツサッカー連盟にとっても理想的な解決策といえるだろう」と語っている。

 選手としてドイツ代表90試合に出場(47得点)、1990年にはワールドカップ優勝も果たしているフェラー氏は、2000年夏にユーロでの惨敗を受けリベック監督が退任、さらに後任候補だったクリストフ・ダウム監督のコカイン問題でその計画も頓挫すると、急遽代表監督として就任したフェラー氏は2002年の日韓ワールドカップで準優勝を達成。それからは「バイヤー・レヴァークーゼンで長年素晴らしい時間を過ごしてきた。そして今は選手として、そして監督としても素晴らしい時間を過ごした場所に戻ってきたよ」とフェラー氏。「つまり感謝、情熱、大きなモチベーションを胸にこの新たなタスクに臨む」との決意表明を行なった。

 そのタスクのまず第一歩となるのが、「2024年にドイツで開催されるユーロにおいて、ドイツ全土からの支持を受けて成功をおさめる、そのための基盤作りを行なっていきたい。そのための戦力は揃っている」とコメント。「彼ら多くのトッププレーヤーが再び団結し、強い意思をもって好感のもてる代表チームを作りあげていきながら、ファンからの惜しみないサポートを再び取り戻していく、何よりフリック監督の背中を押してあげるという目標を明確に掲げている」と言葉を続けている。

2024年にはレヴァークーゼンに復帰

 ちなみにフェラー氏はレヴァークーゼンでは、昨夏からクラブの監査役会の株主委員会メンバー、さらにはアンバサダーも務めており、今回はそれらを一時停職とすることから「この機会を与えてくれたヴェニング氏(株主委員会会長)とカロ氏(代表取締役)に感謝している」ことも併せて強調。そしてその高い専門性と内面性により2024でのユーロを無事成功に導くことができた暁には、フェラー氏はそこでフレディ・ボビッチ氏にそのバトンを渡して
レヴァークーゼンへと復帰することが予想されているところ。

 もともと有力視されていたボビッチ氏だったのだが、2024年まで契約を結んでいるヘルタ側が放出に難色を示したために「今後20ヶ月に向けて、ルディ・フェラーという理想的な解決策を見出すことができた」とノイエンドルフ連盟会長は説明。「彼は選手としても監督としてもマネージャーとしても、ファンにインスピレーションを与えてきた人物であり、代表チームでの経験と、そしてレヴァークーゼンでの長年の仕事ぶりを見る限り、これから迎える課題にむけたふさわしい人物だと言える。来年のユーロを楽しみにしているよ」と語った。

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