2023/02/17

30日ぶりの帰還、古巣グラードバッハ戦に臨むヤン・ゾマー

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 バイエルン・ミュンヘン移籍発表から30日後、長年にわたり守護神としてチームを支え続けた男が、再びボルシア・パークに戻ってくる。8年半にわたり活躍をみせていたスイス代表GK、ヤン・ゾマーだ。特にバイエルンvsグラードバッハ戦といえば、近年バイエルンが最も苦戦を強いられている対戦カードであり、まさにその前に立ちはだかっていた人物こそ、ヤン・ゾマーその人。バイエルンとの通算対戦成績7勝4分6敗という好成績は、非常に珍しい、そしてとりわけ活躍をみせていた選手という点でも注目に値する。直近の前半戦での1−1でも、バイエルンは19本ものシュートを外すという、このデータを計測して以降最多という屈辱まで味あわされていた。

 そんなゾマーはブンデスのトップGKとしてしのぎを削っていた、マヌエル・ノイアーの長期離脱の穴埋め役として、契約を半年だけ残していたグラードバッハへ850万ユーロの置き土産と共に移籍。最近2試合連続でクリーンシートを記録しており、特に先日のチャンピオンズリーグ16強1stレグでは、パリ・サンジェルマンを相手に敵地で1−0での勝利に貢献している。

 長年バイエルンのGKを務めた、オリヴァー・カーン代表は「バイエルンのGKとしての特徴は、それほど多くの仕事が求められるわけではないものの、ここぞという場面できっちりと結果を出さなくてはならないところにある」とコメント。その期待に応えている冷静沈着なゾマーに賛辞を送った。実際にリーグ戦の数字で比較すると、グラードバッハ時代では90分平均で1失点、グラードバッハ時代では64分平均であり、ただセーブ率ではグラードバッハの77%に対してバイエルンでは54.5%。果たしてこのペースは古巣を相手にどう反映されることになるだろうか?

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