ＰＳＶのファン、対戦相手セビージャのＧＫに試合中に襲いかかる

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　ヨーロッパリーグ、ＰＳＶアイントホーフェンとＦＣセビージャとのセカンドレグにおいて、ＰＳＶの観客がセビージャのＧＫマルコ・ドミトロビッチに襲い掛かるという、目を疑う光景が見受けられた。そこでドミトロビッチはその男を地面に倒して押さえつけ、その後に警備員によってピッチ外へと連行。ＰＳＶのマルセル・ブランズ取締役によれば、そのまま警察署に搬送されているという。

　「サッカーでこのようなことが起こってしまうのは、決して良いことなどではない。断固たる処分が下されることを願っている」と、試合後にドミトロビッチはコメント。そのときはＰＳＶが１−０とリードしていたが、１stレグでは３−０でセビージャが勝利していたことで「その結果を見て怒りを感じることはわからなくはないけどね」と同選手。「誰かから襲われれば僕としては身を守るほかない。そこで押さえつけて警備員の到着を待たんだ」

　１点を追加したもののそのまま敗退が確定しているが、試合後セビージャのホルヘ・サンパイオリ監督は「このような事はもう２度と起こらないようにしなくてはいけない」と要求。ＰＳＶのルート・ファン・ニステルローイ監督も「観客が選手に襲いかかるなど想像を絶することだ」と糾弾。「このことを口にしなくてはいけない事自体、あまりに残念なことだよ」と言葉を続けており、ブランズ取締役は「最悪の事態。私なら彼を生涯出禁とする」と語った。

ヨーロッパリーグ１６強の組み合わせ抽選結果

　なおＰＳＶはその後に１得点を加えるも、最終的には３２強でヨーロッパリーグ敗退。貴重なボーナスを得る機会を失ったのみならず、さらに今回のファンによる襲撃によってＵＥＦＡから罰金を請求される危機にも瀕したことになる。一方でセビージャは組み合わせ抽選の結果、大地震に見舞われたトルコのフェネルバフチェ・イスタンブールと対戦。

　ブンデス勢では堂安律所属のフライブルクがユベントス・トリノと、ウニオン・ベルリンはグループリーグにて既に対戦た、ベルギーのウニオン・サンジロワーズと、レヴァークーゼンはハンガリーのフェレンツヴァーロシュと対戦。そのほかバルサを下したマンＵはレアル・ベティス、アーセナルはスポルティング・リスボン、ＡＳローマはレアル・ソシエダ、そしてロシアの侵攻にさらされているシャフタールはフェイエノールトと対戦する。