2023/03/18
8強抽選会:CLバイエルンはマンC、ELレヴァークーゼンはユニオン・サンジロワーズ

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チャンピオンズリーグ準々決勝を準決勝の組み合わせが金曜午後に明らかとなり、ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンはイングランド王者マンチェスター・シティと対戦、仮にそこで勝利を得られるようなことがあれば前回CL王者のレアルと前々回王者のチェルシーの勝者との準決勝に臨むことが明らかとなった。またACミランとSSCナポリはイタリア対決となり、仮にインテルがベンフィカに勝利した場合には、準決勝でもイタリア対決ということに。これによりイタリア勢の決勝進出の可能性は75%となっている。8強は4月11日・12日と18日・19日、4強は5月9・10日と16・17日に開催。決勝はトルコ・イスタンブールのアタテュルク・オリンピックスタジアムで6月10日に行われる。
ブンデスに精通した、高いクオリティを誇るマンC
なおバイエルンはここまで得失点差21:2と、CLではまさに絶好調。フランス王者パリ・サンジェルマン相手に無失点で連勝を飾っているところであり、元指揮官ペップ・グアルディオラ監督がバルサ時代以降からは成し遂げられていない、チャンピオンズリーグでの彼岸の優勝に立ちはだかる。無論スター軍団マンチェスター・シティが優勝候補の一角であり、 エルリング・ハーランドやイルカイ・ギュンドアン、ケヴィン・デ・ブライネやマヌエル・アカンジ、オルテガ・モレノらブンデスに精通した選手も多数在籍中。同様にスター軍団パリ・サンジェルマンを相手にしたときには打開策を見出したナーゲルスマン監督だが、それはブンデスにも精通したイングランド王者に通じるか。いずれにしても世界のサッカーファンが注目する好カードであることに変わりはない。
レヴァークーゼンはウニオン・サンジョワーズと
一方でヨーロッパリーグではブンデス唯一の生き残りバイヤー・レヴァークーゼンが、受準決勝ではウニオン・サンジョワーズと、準決勝ではフェイエノールトもしくはASローマの勝者と対戦することとなった。そのほか主なところではマンチェスター・ユナイテッドは再びセビージャの地で今度はFCセビージャと、ユベントスはスポルティングと対戦。日程は全てCLの試合のある木曜日となっており、ただ決勝は5月31日で場所はブダペスト。ジモン・ロルフェス競技部門取締役は「準決勝に進出できるように全力を尽くす」ことを誓い、シャビ・アロンソ監督は「どういうチームかはわかっているし、これまでの戦いも見てきた。厄介な相手だよ。ミスを避けて集中力を高めたプレーをしなくてはならない。それができれば勝機は必ずある」と意気込みを見せている。
ECLではホーム開催順の入れ替えが発生
ちなみにヨーロッパカンファレンスリーグではブンデス勢1.FCケルンはすでに敗退しているのだが、ブンデスのクラブが対戦カードに影響を及ぼしている。というのもレヴァークーゼンの相手であるウニオン・サンジョワーズと同じスタジアムを利用する、アンデルレヒトが準々決勝に進出しているためちょうどこちらも2戦目でホーム開催となるはずだったのだが、試合日が重複することからこの順番が入れ替わり2試合目がホーム戦に変更されるという事態に発展した。準決勝まではヨーロッパリーグと同じ日程となるが、ただ決勝だけは6月7日と別日に行われ、決勝開催地はチェコの首都プラハとなる。
バイエルン関連のコメント集
オリヴァー・カーン(バイエルン:代表):「我々のファンのみならず世界中のサッカーファンが心待ちにする対戦カードだ。シティは絶対的トップチームだが、我々もバイエルン。この偉大なチームを相手にしても戦う用意があるべきであり、それをしっかりとはたしていく。グアルディオラ監督やハーランドなど、ブンデスで顔を合わせた人たちとの再会にもなるね。CLで優勝をしたいと思うのならば強豪から勝たなくてはならないものだし、それを喜んで我々は挑んでいきたいと思う」
ユリアン・ナーゲルスマン(バイエルン:監督):「挑戦的な良い抽選結果だ。最後に優勝したいなら抽選運なんて口にすべきではない。我々は厳しいグループを勝ち抜け、そしてパリSGと戦い、今度はシティが相手となった。4強の相手もトップクラブ。レアルも昨年似た道を歩んでいたし、今回の抽選結果からは多くのエネルギーと期待感を感じ取っている」
トーマス・ミュラー(バイエルン:副主将):「ペップがバイエルンを去って随分時間がたったけど、今回初の顔合わせとなるね。これを楽しみにしているし、マンチェスターC戦は最も高いハードルだろう。極めて安定した、長年常に強力な戦力を獲得し続けるチームであり、プレー自体も素晴らしいものがあるよ。手に汗握る試合展開となることだろうね。今回の朗報は2試合目をミュンヘンで戦えること。自信をもってこの課題に臨みたい。」
レオン・ゴレツカ(バイエルン:MF):「確かにくじ運の良し悪しについて何とも言えないところがあるけど、それでも僕たちとしてはこれが優勝へと続く道というものであり、僕たち自身それを果たしたいと思っているところ。だからこの戦いを楽しみにしているんだ。マンチェスター・シティには素晴らしい選手が揃っていて、彼らは長い間ともにプレーしており、お互いについてよく理解しあっているよ。とてもキープ力が高く、良いポゼッションをみせるチームだ。それが僕たちが挑戦する課題、ワクワクするよ」
ジョシュア・キミヒ(バイエルン:MF):「最もタフな結果の1つとはいえるよね。ただ僕たちは自信をもっているし、個人的にはグアルディオラ監督と久々に対戦できることを嬉しく思っているよ。基本的にはサッカーファンの誰もが楽しみになるカードだと思うし、シティは個々の選手が非常に優れていて、優れたプランをもった指揮官の下、何年にもわたってトップレベルの戦いを一貫して続けてきた。僕たちもまた多くの優秀な選手がいるチームだし、チームとして非常にうまく機能して、優秀な監督がいることもすでに証明している。5分5分の戦いだと思うよ」
アイトール・ベギリスタイン(マンチェスターC:SD):「バイエルンは我々と並び優勝候補の1つだ。パリ・サンジェルマンというもう1つの優勝候補を撃破しているし、とても難しい戦いとなることだろう。ただ我々も彼らにとっては難しい相手だと思うし、確実にタフな、そして美しい試合になるはずだ。2人の優秀な監督、そしてピッチ上には多くの優れた選手たちが揃う、これは良いパッケージさ。素晴らしいサッカーショーがまっていることだろう」