2023/03/18

情報漏洩に苛立つバイエルン、ナーゲルスマン監督「なぜこんなことを」

©︎IMAGO/Lackovic

 「モグラというのは保護下に置かれているからね、なかなか見つけ出そうにも結構複雑なものなのさ」と語った、ユリアン・ナーゲルスマン監督。ただ「私にとっては自分を誇れることが大事になってくるのだが、あんなことをするようではそいつの場合はちょっと違うのだろうね」とその苛立ちを隠そうとはしなかった。ドイツ語でモグラとは、スパイのことも意味する。

 先日にドイツの大衆紙ビルトではロッカールームにおける戦術的な内部事情のリークを伝えており、そこにはボーフム戦に向けたナーゲルスマン監督のマッチプランの画像が掲載。「腹立たしさを感じるね。こういうことは選手たちに害をもたらすものだ。いろいろ考えさせられるよ。いったい何が目的なのだろう。何を希望してこういうことをするのだろう。その動機がわからないよ」と言葉を続けている。

 ただお金による買収という見方はしていないようで、またこれによって「解読される」ような心配は特にしていないとのこと。「ただ相手がやりやすくなってしまう可能性はあるだろうがね」

 特にレヴァークーゼン戦後から迎える代表戦期間を経てバイエルンでは、4月1日にボルシア・ドルトムントとの名実ともにドイツ頂上決戦が控えている上に、4月4日のドイツ杯では同じくブンデスで上位を争うSCフライブルクとの準々決勝が。さらにリーグ戦を挟んで4月8日にはマンチェスター・シティとのCL8強初戦も待ち構えているところだ。

 ナーゲルスマン監督は「今回もしチャンピオンズリーグで優勝を果たせれば、かなり高い評価を受けることになるだろうね」とコメント。GLではバルサやインテルとの激戦区を首位突破、さらに16強でもパリ・サンジェルマンを相手に連勝を飾った。そして8強ではマンチェスター・シティと対戦。その後はレアルとチェルシーの勝者と決勝進出を争うことになる。

 「マンチェスター・シティ戦が困難であることに疑問はない。ただこのことが我々に大きなエネルギーとワクワク感をもたらしてくれると思うんだ」と指揮官。とりわけ昨季までドルトムントでプレーしていたエルリング・ハーランドなどは、十分すぎるほどに非常に危険な”ワクワク感”をもたらしてくれることだろう。

シュポ=モティングは引き続き欠場

 週末のレヴァークーゼン戦では前節に続いてエリック=マキシム・シュポ=モティングが、背中の問題により欠場。カメルーン代表参加も危ぶまれており、代役候補はサディオ・マネとセルゲ・ニャブリといったあたりか。またデ・リフトやゴレツカ、サネの3選手が警告を4枚受けていることについては、その後のドルトムント戦が控えていても特に意識はしていないようで、あくまで目の前のレヴァークーゼン戦に集中。

好調レヴァークーゼン、シック以外は全員オプション

 最近のレヴァークーゼンは上昇傾向にあり、パトリック・シックを除いては全員がオプションとして控えているところ。体調不良が伝えられていたカリム・ベララビとナディーム・アミリが復調を果たしており、「カリムは病気だったし、ナディームの負傷もよくなっている」とシャビ・アロンソ監督。再び鼠蹊部に問題を抱えた「パトリックはしばらく待たなくてはいけない。まだ日曜は時期尚早だ」と言葉を続けた。なおそのCFではヘルタ戦でジョーカーゴールを決めたアドリが、アズムンに代わって先発する可能性があり、その脇はヴィルツとディアビーが固めることになるだろう。

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