2023/03/29

ドイツ代表:ゴレツカ負傷交代も大事に至らず、途中交代のヴィルツには奮起を期待

©︎IMAGO/Jan Huebner

 火曜夜にドイツ・ケルンにて行われたベルギー代表戦では、開始から間も無くして0−2とビハインドを背負おうことになった、ドイツ代表。さらに前半29分には追加点を許しかねない危険な場面を迎えるも、そこではレオン・ゴレツカが重要な対人戦でロメル・ルカクに勝利。なんとか未然に防ぐことには成功したものの、そこで同選手は左足首を抑えながら苦痛で顔を歪め、長時間治療を受けた後にそのまま交代を余儀なくされていた。最終的にエムレ・ジャンが代わりに投入されることになるのだが、週末に控える両者が対戦するドイツ頂上決戦、バイエルンvsドルトムントにゴレツカが間に合うかが気になるところだが、試合後に同選手は「良い感覚は持てている。足の先にボールがあたり、そして足首を捻ってしまったんだ。でも土曜日までには大丈夫だと思うよ」と、大事には至っていないことを明らかにしている。

フリック監督はヴィルツの奮起を期待

 なおこの試合ではさらに、レヴァークーゼンのフロリアン・ヴィルツと途中で交代したが、これはおそらく4−3−3システムへの変更とパフォーマンス面も判断してのことだろう。試合後のフリック監督は「そこまで良い日にはなっていなかった」と同選手について評しており、辛い経験となったことだろうが「こういう経験も避けられないものでもあるさ」とコメント。前十字靭帯断裂という大怪我から復帰を果たし、1月以降は13試合で2得点6アシストを好調ぶりを再びとりもどしてきた感はあったのだが、それと同時にヴィルツ自身が「本調子に戻るまでには、まだいくつかのポイントで課題は残されている」との考えを示しており、それは今回のドイツ代表6試合目にて改めて示された格好だといえるだろう。ただフリック監督は19歳の若武者について「非常に良い選手だし、これがさらに彼を駆り立てる」ことを期待した。ちなみに代わりに投入されたフェリックス・ヌメチャはドイツ代表デビューを果たしている。ただ不調だったのは何もヴィルツだけではない。

2つの顔をみせたドイツ代表

 開始9分で0−2となるなど「あまりにも受け身で、相手にプレッシャーをかけることができなかった。相手にいいようにやられた」とTV局RTLに対してコメント。むしろ主将ジョシュア・キミヒが語ったように「30分には0−3になっていてもおかしくなかったんだ。あまりにミスが多すぎた」もので、元ドイツ代表ローター・マテウス氏も解説の中で「最初の30分はボロボロ。私が見た中でも最悪の類に入るよ。デュエルで反撃せずベルギーに好きにさせ、あの結果にみあったものをみせていた。ただその後には目を覚ましたのだが」と説明。そこから前述の2人を入れ替えシステムを変更したことにより、「少し安定感が増して、それからはうちの方がうまくいっていた」とフリック監督も語った。ただ追いついてもおかしくはない内容だったが、またしてもミスにより失点を喫し「もうミスに終止符を打たないと。なんてことはないプレーなんだ。これを無くせばもっとよくなるはずだ」とキミヒは苛立ちを示しており、ケーラーは「僕たちが見せたリアクションは自信にはなるだろう。カウンタープレスには脆弱だったしよくしないといけないけど、悪いことばかりでもなかった」と総括し、マテウス氏も「30分以降は目にしたい戦いぶりだった」とまとめた。

フェラー氏が不在

 なおこの試合の開始数時間前にドイツサッカー連盟では、観戦予定だったルディ・フェラー氏が腎臓の疝痛に見舞われたために自宅療養となったことを発表。先日のマインツ戦ではスタンドで観戦していた新マネージャーは、前日のドイツU21代表による日本代表戦も観戦していた。

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