2023/04/21

采配的中のモウリーニョ監督「だから白髪なんだ」、準決勝は教え子シャビ・アロンソ監督と対決

©︎Getty Images

 ASローマはヨーロッパリーグ準々決勝でフェイエノールト・ロッテルダムを延長戦の末に制し、準決勝ではレアル時代の教え子シャビ・アロンソ監督率いる、バイヤー・レヴァークーゼンと対戦することになった。試合後スカイスポーツ・イタリアに対して『スペシャル・ワン』は、「集中力、勇気、インテリジェンスによって、我々は相手よりも優勢だったと思うよ」と選手たちを称賛。「非常に手強いチームを相手に、我々は攻める時にはしっかりと攻め、そして守るべきときにはしっかりと守っていた」と言葉を続けた。

 特にこの日はジョレンテの退場で数的不利のなか自身の采配が的中、73分に投入したディバラが後半89分に延長戦へと持ち込む貴重なゴールを決めると、同時に投入したアブラハムが決勝点をお膳立て。「こういう試合が高給につながる理由か?」の問いには、「いや、こういう試合が白髪が増える理由だよ」と返答している。「相手の監督はツルツルだしね」

リーグ戦に気持ちを切り替えるレヴァークーゼン

 その一方でまだ監督としてのキャリアをスタートさせたばかりの元教え子シャビ・アロンソ監督は、これからわずか72時間後にはリーグ戦にて再び神経をすり減らす一戦、チャンピオンズリーグ出場権獲得に望みをつなぐためのRBライプツィヒとの大一番が控える。「まだチャンスは残されているのだし。10位にいたころはヨーロッパリーグに集中していたが、いまはブンデスリーガとヨーロッパリーグで成功を収めていきたいと思う」とシャビ・アロンソ監督はコメント。

 そのため木曜の勝利後にGKルーカス・フラデツキーが語っていた「祝杯は5杯までいけるんじゃないかな」という思惑は果たされなかったことだろう。いずれにせよ前日の最終調整から練習に参加していたエクセキエル・パラシオスはこの日は欠場。週末復帰に期待をかけており、またそこで個別調整していたアミン・アドリは試合終盤からの出場。逆にエドモンド・タプソバは「筋肉系の問題があって、リスクを回避するため」に1時間弱で交代するなど、すでにもう1つの決戦にむけた体調管理はスタートしているのだ。

リーグ戦に気持ちを切り替えるレヴァークーゼン

 対戦するライプツィヒのローゼ監督も「時代は変わった。冷たいドリンクではなく氷風呂が待っていて、比較的早く寝たんじゃないかな」との見方を示しており、「もちろんこの試合を見たし、新しい知見が得られたわけでもない。とても調子がいいし、とてもエネルギッシュで力強かった。素晴らしいトランジションプレーやスピード感がみられたよ」と述べ、特にフロリアン・ヴィルツについて「どんどん調子を上げてきている。チームのレベルをあげられるような、決定的な違いを生み出せる選手。メンタリティもあり将来が嘱望される」と称賛。

 ただヨーロッパリーグ準決勝進出を果たしたレヴァークーゼンと同様にドイツ杯準決勝に進出し、またリーグ戦でも順調に勝ち点を重ねるなど「自分たちについても良い流れであるし、エネルギーを蓄えているところさ」と指揮官。フランス代表参加中に重傷を負って以来、ここまで苦しい時間がつづくクリストファー・エンクンクからも朗報が届いており、「45分前後はいけるところまで来ている。先発に十分かといえば、駆け引き抜きにしてそうじゃないだろうがね」と言葉を続けている。

ヨーロッパリーグ決勝のチケットはすでに販売開始

 なおレヴァークーゼンでは5月に入れば再び、ヨーロッパリーグとブンデスリーガとの過密日程が待ち構えており、5月11日と18日に行われるヨーロッパリーグ準決勝を制した場合には、5月27日に迎えるブンデスリーガ最終節からわずか4日後の5月31日にブダペストにて開催される決勝戦へと臨むことに。ちなみにそのチケット発売日はすでに販売開始。6万3000枚のうち4万6800枚が自由席で、決勝進出クラブにはともに1万5000枚が配布。価格帯は40ユーロから150ユーロまでとなっている。

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