2023/05/15
ベンフィカからグリマルド獲得間近、レヴァークーゼンが高額投資に踏み切る理由

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これまでにもキッカーではバイヤー・レヴァークーゼンからの、アレハンドロ・グリマルドに対する関心についてお伝えしてきたが、どうやら移籍成立はもはや時間の問題という段階にまできているようだ。日曜夜に移籍専門家ファブリツィオ・ロマーノ氏はすでに合意に達しメディカルチェックも終えていると伝えており、この情報はキッカーでもすでに確認しているがまだ裏付けまではとれていない。
ただ母国ポルトガルのA Bolaでもこの移籍について報じられ、さらにRecordによれば同選手サイドがベンフィカ・リスボンに対して、契約延長に応じる条件として提示した手付金1200万ユーロ、年俸600万ユーロというのが今回の決断の背景にあるという。なお同クラブとの契約はこの夏で満了を迎えるため移籍金の支払い義務は発生せず、レヴァークーゼンとは2027年までの契約を結ぶ見通しだ。
これまでプレーした6年半のなかで301試合に出場、26得点65アシストをマークしてきた27歳のディフェンダーは、確かにレヴァークーゼンにとっては高額な投資になるとはいえ、得点力も兼ね備えたパワフルなレフティには見合った金額ともいえる。テクニックやクロス、フリーキックに定評があり、今季チャンピオンズリーグでは2得点5アシストを記録。またリーグ戦では31試合に出場して4得点10アシストをマークしているところ。とりわけこれは4バックであることを踏まえれば特筆すべき数字であり、攻撃力の高さのみならずスピード、安定感もみせる選手だ。
とはいえそれでもディフェンス面でのパフォーマンスは、オフェンス面と比較してそこまで高いレベルにあるわけでもない。だからこそ現在シャビ・アロンソ監督が採用する3バックのシステムは、そのグリマルドの長所をベンフィカよりさらに活用されることが期待できるだろう。一方でレヴァークーゼンではここのところ調子が上がらなかったミッチェル・バッカーからのアップグレードをはかることになる。