2020/09/16
「サッカーでは一気に物事が変わる」ミュラーがフライブルクに移籍
今夏の準備期間中に激しく演じられた1.FSVマインツ05の先発ゴールキーパー争いでは、最終的に週末のドイツ杯初戦での先発発表によって、フロリアン・ミュラーではなくロビン・ツェントナーへと軍配が挙がったばかりだが、ブンデスリーガでの正GKの座が不意にミュラーの下へと転がってきた。SCフライブルクへの1年間の期限つき移籍が、火曜夕方に発表されている。
フライブルクではそのドイツ杯初戦ヴァルトホフ・マンハイム戦でのウォーミングアップ中に、今季より先発GKとして臨むはずだったマーク・フレッケンが、肘の靭帯を損傷して長期離脱。その期間は特に明かされていなかったものの、試合後にシュトライヒ監督は「数週間、数ヶ月は覚悟せねばなるまい」と述べており、その結果、火曜日には新たなGKの獲得発表という流れへと至った。
フライブルクのヨッヘン・ザイアー競技部門代表は「3人のGKを揃えるためには、マークを失ったことにより我々は対応を余儀なくされていた」と説明。「フロリアンは既にブンデスリーガの舞台で説得力のあるパフォーマンスを見せており、若いながらも豊富な経験をもつ。即戦力となってくれることだろう」と期待感を示している。
さらにザイアー代表はこれほどの短期間のうちに穴埋めに成功した、その交渉相手である「マインツ首脳陣が取り組んでくれたその仕事ぶりに感謝したい」とコメント。一方でミュラーは「サッカーの世界では、物事が本当に一気に変わってしまうものなんだね」と述べ、「わずかな時間だったけど、それでもフライブルクへ1年間移籍することは良いアイデアだと思った」と語った。なお買取オプションでは合意には至っていない。