2023/08/23
スアト・セルダーはエラス・ベローナ、マインツはマルコ・リヒター獲得

©︎Mainz 05
ブンデス2部ヘルタ・ベルリンからマルコ・リヒターが、1.FSVマインツ05移籍することが発表された。伝えられるところでは移籍金額は300万ユーロほどで、そこで「長期契約」にサインしたとのこと。「マルコは再びブンデスでプレーする機会を手にしており、クラブとしてもフェアな解決策を見出せた」と、主将の移籍に応じた理由についてヴェーバーSDは説明。
一方でアウグスブルク時代に指導していたシュミットSDは、「マルコはその運動量とメンタリティによって、攻撃面でチームのプラスとなってくれるだろう。良い意味でストリートタイプであり、自信をもって前にむかっていける選手」と述べ、明るい性格からロッカールームでの雰囲気作りへの期待感も示している。スウェンソン監督は「何人か移籍したことで攻撃の補強を目指しており、マルコはまさに求めていた選手像に合致していた。まだ25歳だが何年もブンデスでプレーしており、決定力のみならず推進力も兼ね備えた選手。とても精力的にプレーするタイプで、求められるメンタリティも持ち合わせているよ」と評した。
2021年に移籍金700万ユーロでアウグスブルクからヘルタに加入していたMFは、2022年夏に精巣がんと診断されたものの翌月のドルトムント戦ではすでに復帰。ヘルタではブンデス通算59試合に出場して11得点、ブンデス2部では今季ここまで3試合に出場しているところ。「マインツのその全ての納得することができたし、スウェンソン監督や恩師シュミットSDとの話し合いは素晴らしいものがあったよ。ここでのアプローチは好意的にみていたし、対戦相手として厄介だったという印象だ」とリヒターはコメント。なお2019年から2020年にかけてシュミット監督の下、リヒターは合計29試合に出場している、その翌年には東京五輪にドイツ代表として参加していた。
元ドイツ代表スアト・セルダーが、他クラブとの移籍交渉のために月曜日に、ヘルタ・ベルリンの練習参加を見送ったことを明らかにしていたが、26歳のMFに対してはかつて飛躍を遂げた古巣、1.FSVマインツ05への復帰の可能性も取り沙汰されていたものの、その移籍先はイタリア、セルタ・デ・ビーゴ。ひとまずはレンタルでの移籍ながら『スカイ・スポーツ・イタリア』によれば500万ユーロでの買取りオプションも付随する仕組みになったという。なお2021年にシャルケから加入したヘルタとの契約は2026年まで残されていたが、「スアトにとって初の海外挑戦の機会が訪れ本人が移籍を希望した」とヴェーバーSDは説明した。