2023/11/03

マインツ:ボー・スウェンソン監督の退任を発表

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 木曜夕方に1.FSVマインツ05は、ボー・スウェンソン監督の退任を発表した。長い話し合いを行ったマルティン・シュミットSDは、「ともにこの決断に踏み出すことを決意した」とコメント。これからはひとまず、セカンドチームのヤン・シーベルト監督が暫定的に引き継ぐことになるという。なおスウェンソン監督との契約は、2024年夏までとなっていた。

 退任に際して、スウェンソン監督は「別れを告げるのは非常に辛いものがあるが、ただ今はその時なのだろうと感じている」とコメント。「私はマインツで16年間過ごし、そしてここで多くのことを学んできた。クラブやファン、街でたくさんの素晴らしい人たちと出会ったし、私の子供たちはここマインツで育っている。その経験は今後の私の人生をこれからも形作っていくことになるだろう」と述べている。

 ただそれでもここのところは成績が振るわず、「クラブよりも優先される人間など存在しない。そしてこのサッカー面における苦境を克服していくためには、いまこそ全ての力を結集して戦わなくてはならないということ。それを改めて認識するときが来てしまったのだ。ただこのままではうまくいかないかもしれない。我々はこれまで以上に力を合わせていく必要がある」と説明。

 実際に今年の4月22日のバイエルン戦での金星から、半年以上もマインツは勝利から遠ざかったままであり、週末にはボーフムと痛み分け。それでも月曜の総会の席では指揮官に温かな拍手が送られていたが、その2日後には2部ヘルタ・ベルリンに2−3とドイツ杯2回戦敗退を喫することに。これにはさすがにファンたちもSNS上で不満をみせていた。

 ただ2021年1月に降格待った無しの気運高まる不振の中で、監督に就任したスウェンソン監督は、そこで奇跡的なV字転換に成功して無事にブンデスリーガ残留に導いており、「今日の我々があるのはスウェンソン監督のおかげだ」とシュミットSD。「しかしここのところの我々のマイナス傾向を、どうにかして好転させていかなくてはいけない。そのことについて多くの時間を費やし、議論してきたよ。常にサッカーの世界では複雑な展開が訪れてしまうもので、このように共に成功をおさめてきた共同作業を、取りやめて別の方に舵を切るべきだという結論に至ることもあるのだ」と言葉を続けている。

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