反イスラエル投稿で物議のエル・ガジ、マインツが即時解雇を発表

©️imago images

　金曜夜に１．ＦＳＶマインツ０５は、アンワル・エル・ガジを即時「解雇」することを発表した。ドイツ杯２回戦敗退、さらにブンデスリーガでは半年以上勝利から遠ざかり最下位に沈むなど、ピッチ内で苦しい条項は続くマインツだが、ピッチ外においてもここのところはアンワル・エル・ガジがＳＮＳでの投稿で度重ね物議を醸しており、「今回の解雇通告によって、我々としてはＳNSへの投稿への対応とします」と淡々とクラブ側は説明している。

　９月末にフリーだった同選手はマインツとの２年契約を締結、これまでブンデスリーガ３試合でいずれも途中から出場していたものの、そんな中で同選手はスクリーンショットを通じて自身のインスタグラムに、パレスチナ組織ハマスによって攻撃を受けたイスラエルが、その反動で大量虐殺を行なっていると批判。これに対してドイツ当局では反ユダヤ主義による「コンテンツの流布による憎悪の扇動と併せて犯罪を支持し、治安を乱した疑い」で捜査を開始。

　一方でクラブ側はまず10月17日、マインツは反イスラエルのソーシャルメディア投稿を理由に無期限の謹慎処分とし、ただ３日後には話し合いやその後の行動からも「あくまで全ての犠牲者に対する想い」であったことを強調し、赦免とし丸くおさめようとしたもののわずか２日後、エル・ガジはイスラエル・パレスチナ紛争に関して新たな声明を出し、マインツ氏が恩赦を伝えたメッセージの内容から距離を置いていた。