2023/11/15

マインツ:物議のSNS投稿で解雇のエル・ガジが裁判。FWはオニシウォも離脱

©️Getty Images

 地元紙マインツ・アルゲマイネ紙によるとアンワル・エル・ガジは、元雇用主である1.FSVマインツ05を相手どりマインツ労働裁判所に解雇保護訴訟を起こしたようだ。同選手は今月はじめに同クラブから、予告なしで解雇されておりこれに反応をみせた模様。同選手はハマスによるイスラエル攻撃開始後に、反イスラエル的な投稿を行い10月17日に無期限で出場資格停止に。13日後には恩赦を受けて声明も発表されていたものの、それからわずか2日後には改めてイスラエル・パレスチナ紛争に関する別の投稿を行い、この発表の内容へ距離を置いたためクラブ側は11月3日に解雇通告をおこなっていた。その際に「私の生計の喪失はガザの罪なき人々に降り注いでる地獄と比べるまでもない」と投稿、その上でこの対応の合法性についての疑問も呈しており、最終的に解雇の判断となった2度目の投稿では表現の自由を超えた表現はない、との判断から今回の動きへと至ったようだ。なお今秋にフリーだったエル・ガジとマインツが締結していた契約期間は2025年まで。

マインツ、FW陣が大量離脱。不振選手も3人

 特にマインツではFW陣において不運な知らせが続いている。加入間もなかったエル・ガジの出場機会は限られたものだったとはいえ、週末の試合ではさらにカリム・オニシウォが靭帯損傷。途中交代を余儀なくされており、現時点ではまだ離脱期間など詳しい負傷の情報は不明。あだ年内中の復帰は見込まれる模様。マインツではリーグで下から2番目の得点数に沈んでおり、11試合で11得点。ブルカルトやヴァイパーも離脱中で、いずれも年明けの復帰の見込み。そういった事情からエル・ガジ獲得に至った経緯もある。そこで奮起を期待したいのがルードヴィヒ・アジョルケなのだが、今季はまだここまで2得点のみと不振。リヒターも同様にぱっとせず、グルーダはまだ負傷明け。それでもジーベルト暫定監督としてはこれらの選手の奮起を対するほかない。

ライチュ「もう問題はない」

 それはまさにマキシム・ライチュが身をもって体現していることだ。移籍初年度となった昨季は靭帯断裂から心身ともに疲労困憊したシーズンを過ごすことになったものの「いまはチームの助けとなれていることが嬉しい」とコメント。「昨季はエネルギーが不足して疲れ切っていた。日常生活は問題なくとも仕事で支障をきたしたんだ。でも今はなにも問題はないよ」それをクラブの状況へと変換していきたい。ライチュは「暫定監督就任から2試合ともうまくいている。ポジショニングもよく失点も少ない」と主力ディフェンダーとしての満足感と手応えを強調した。

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