2019/02/13

再びバイエルンでの居場所を見いだしつつある、ハメス


 いかにサッカーの世界というものは、その移り変わりの激しいものか。それをまさに体感している選手の一人が、バイエルン・ミュンヘンのハメス・ロドリゲスだ。晩秋に受けた負傷の影響により、後半戦では再びベンチからの出場となってしまった同選手だが、しかしながらここのところは再び、その居場所を見いだしつつある。
 確かにここのところのニコ・コヴァチ監督は、右サイドにミュラー、トップ下にレオン・ゴレツカを配置する布陣を採用しており、ハメスに対しては居場所がない状況だ。これは2014年にW杯得点王に輝いた同選手にとって、あまりにものたりないものであることはいうまでもない。だが今週1週間のタフなスケジュールの中で、再びハメスは先発メンバーに名を連ねており、週末に行われたシャルケ戦ではこの試合のベストプレイヤーという活躍を披露。ブルマのOG誘発のみならず、レヴァンドフスキへの得点もお膳立てしてみせた。
 「ハメスはよかったね。試合でその存在感をしめしていたよ」と、ハサン・サリハミジッチSDは賞賛。確かにそのオフェンス力については言及するまでもないことだが、ただし守備面における切り替えの面など課題も残されており、ハメス、ティアゴ、ゴレツカの布陣ではボランチが不在となってしまう。
 ただしチャンピオンズリーグでは、トーマス・ミュラーが2試合連続で出場停止となってしまったことが、ハメスにとっては先発としてのアピールをするためのチャンスにもなっており、今季いっぱいまでのレンタル契約に含まれた4200万ユーロでの買い取りオプションの行使の行方にも影響することにもなるだろう。サリハミジッチSDは「まだ時間はあるよ」とコメント。だがサッカーの世界では移り変わりの激しいもの。それは今のハメス自身が味わっているものだ。
 

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