2020/11/06

楽観視から一転、延長撤回となったバイエルンとアラバ


 その期限は設定通り、11月1日午後3時ちょうどに訪れた。バイエルン・ミュンヘン首脳陣は、2021年6月末日までに設定されているダヴィド・アラバとの契約延長について、提示されたオファーに応じる用意があるかその最終決断を待っていた。
 2024年までに設定されたその内容は、毎年上昇していく仕組みで、さらにボーナスも加味された場合、最大で年間2000万ユーロに迫るものとなっており、これまで幾度となく行われた延長交渉では、むしろ双方は合意に向け楽観的な雰囲気も漂っていた。
 
 しかしながら以前にサリハミジッチSDがkickerに対して認めたように、バイエルンとしてはあくまでレヴァンドフスキ 、ノイアーを頂点とするこのカテゴリーに、さらにアラバを加えたくはないとも考えており、それはラバとその代理人ザハビ氏にとっては、受け入れられるものではなかったようだ。
 先週の土曜日にサリハミジッチSDが翌日に期限を迎えることを伝えると、そこで返ってきた返事は更なる改善がなければ応じられないというものだったのである。これを受けて首脳陣は延長オファーを撤回することを決断。日曜夕方にはその旨が伝えられ、アラバに対しても直接、サリハミジッチSDが直接伝えており、冷静にアラバは受け止めていた模様。
 だからこそ、その翌日の会見の席にて「日曜日にニュースを通じてこのことを知った」という、アラバの発言には首脳陣も耳を疑ったことだろう。さらにクラブ首脳陣が伝えられた契約内容の数字を特に否定しなかったことへの失望感をあらわにした上で、改めてサラリーの改善に応じないことへの反論も口にした。
 なお今夏にはマンチェスター・シティから端を発したとされる、リロイ・サネとのトレードの話について、アラバ側はこれに意を唱えて結局はバイエルン首脳陣でも具体化することはなかったようだが、このことについてサハビ氏にkickerが質問をしたところノーコメントとなっている。
 

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