スカパー!
2021/08/17
今回のスーパーカップが、バイエルンに大きな意味をもつ理由
火曜日の夜に敵地シグナル・イドゥナパークにて、ドイツ杯王者ボルシア・ドルトムントとの一戦に臨む、ブンデス覇者バイエルン・ミュンヘン。だが今回のDFBスーパーカップでは、これまで以上にバイエルンにとって大きな意味をもった試合となっている。
今シーズンより就任したユリアン・ナーゲルスマン監督だったが、ユーロ参加に加え、デイヴィースやエルナンデス、最近でもパヴァールの負傷などが相まって、この準備期間の大半を若手選手中心で行うことを余儀なくされてきた。
そして貴重な実戦経験の場となるはずだった、ドイツ杯初戦ブレーマーSV戦では、相手チームにコロナ感染が出たことで急遽中止。そのためバイエルンの主力選手の大半は、この夏は90分にも満たない、もしくは全くプレーできないままシーズンの開幕を迎えたということになる。
さらにこれまでに行われてきた4試合のテストマッチに加え、先日のブンデスリーガ開幕戦グラードバッハ戦でも1−1と、いまだ未勝利の状況が続いているところだが、ただこのことについては「あまり重要視することではない」という、指揮官の見解が正しい。それでも今回のスーパーカップで敗戦となれば、新体制において多少なりとも最初の危機感が募る可能性がある。
確かにスーパーカップというタイトル自体、あえて外に目標として公言するようなタイトルというわけではない。しかし今回はその結果次第によって、まだ移籍市場が開幕している中、チームの強化の必要性を迫るものになるかもしれない。ただそんな世間のプレッシャーから強化を迫られるというのは別の話だ。
むしろ特にブンデスでは対照的に好スタートを切ったドルトムントを相手に、勝利をおさめて最初のタイトルを獲得成功ということなれば、バイエルン首脳陣にとってはひとまず、チームに対して落ち着きをもたらすものとなるだろう。