ミュラー、ムシアラに主力の座を譲る？「その日はいつかくる」

　セルゲ・ニャブリが背中に問題を抱えたために、ベンチスタートとなっていたジャマル・ムシアラはハーフタイム直前より試合へと投入。すると後半５４分にはこの日のダメ押し点となる３点目をアシストするなど、卓越したテクニックとフィニッシュのクオリティを披露。トーマス・ミュラーをはじめとして各所から称賛の言葉が寄せられた。「彼の特別なところはね、その才能に加えて、素晴らしい人格を持っており、謙虚ながらも自信をもってプレーをしているところにある」と説明。「ピッチから離れて偉ぶったりせず、地に足をつけていられるというのは当たり前のことなんかじゃないんだ」と言葉を続けた。「彼はクレバーで、精力的に取り組む選手。この若者がもたらすトータルパッケージは、確実にチームにとってのプラスとなり、試合をも決定づけるものにもなり得るだろう。」
　
　またナーゲルスマン監督もこれに同調し、「これまでにも若手選手の指導を行ってきたが、彼は人間性という点でも非常に優れている。非常に謙虚で意欲的だし、意見にしっかりと耳を貸す。またこのような試合の後でも気を抜く様子はみられない。」とコメント。なおムシアラは、「とにかく楽しかった」と謙虚な言葉を口にしており、素晴らしいプレーについて振り返っても「あまり考えるような時間はないんだけどね、でももちろんこういった状況の練習をずっと続けてきたから」と説明する。「試合の中では、あまり考えすぎないようにしている」その姿勢が、この日も再びピッチで体現されたのだ。このままのプレーが続くならば、いずれはバイエルン、そしてドイツ代表でも定位置を確保することになるだろう。そのいずれも相手となるのがトーマス・ミュラーだが、このことについては「そうだね、いつかは彼はそれを手にすることになるだろう」と語った。