スカパー!
2022/03/09
ザルツブルクに快勝のミュラー、「一度対戦した」経験を強調
火曜夜に行われたチャンピオンズリーグ16強セカンドレグでは、バイエルン・ミュンヘンはホームでRBザルツブルクを圧倒。前半なかばでレヴァンドフスキがハットトリックを挙げるなど、最終的に7−1での大勝で準々決勝進出を決めた。だがこの試合でむしろリードを奪いかけたのは、ザルツブルクの方だった。
しかしカルパドが放ったシュートをキングスレイ・コマンがなんとかコーナーへと逃げる事に成功しており、相手のアデイェミも「チャンスはあったんだ」と大敗後にもこの先制点を挙げられなかった場面の大きさを強調。ナーゲルスマン監督は「見事だった」と称賛し「ワールドクラス」「あれがなければ難しくなっていたはずだ」と言葉を続け、トーマス・ミュラーも「初戦では無かったツキが、今回の試合ではあったね」と振り返った。
さらにこの試合ではキミヒとムシアラのダブルボランチが効果的な役割を果たしており、前回では「ボールを奪いに行き過ぎた」結果ザルツブルクにロングボールで「良いように」崩されていたものの、今回は「うまく戦術を当てはめて」対応。「ダブルボランチとワイドに構えた両サイドでうまくいった」と、効果的なカウンタープレスを指揮官も自画自賛している。
このように、ミュラーは「すでに対戦した相手のほうが、やりやすかったりもするものだよね」と初戦での教訓が活きたとの見方を示しており、「そのための素材と経験を手にした状態」での戦いは、まるでバスケットボールNBAのプレーオフに例えて「1stレグでの問題点と相手の反応を理解して臨む」ことのメリットを挙げた。
それでもミュラーは「まだ間違ったスペースにおけるミスは多いけどね」と苦言も呈しているところであり、例えば途中出場のマルク・ロカはナーゲルスマン監督の指示に反してタッチライン際でスローインを行いロストにつながることも。いずれにしてもこれで準々決勝に駒を進めたバイエルンは、次の決戦に向けてこれから、タイトル獲得に向け更に準備を進めていかなくてはならない。