2022/09/03

バイエルン:チーム構成に満足も、定位置争い激化で求められる「無私の心」

©️IMAGO:Chai v.d. Laage

 木曜日に閉幕を迎えたこの夏の移籍市場ではあるのだが、ただバイエルンの首脳陣からはその閉幕に先駆けてすでに、チーム構成に満足感を示す声が聞こえていた。先日のドイツ杯での復帰戦で得点も決めたレオン・ゴレツカは、これからマルセル・サビッツァに強烈なプレッシャーをかけることだろう。相棒ジョシュア・キミヒの背後にも若武者、ライアン・グラフェンベルフが虎視眈々と狙っており、2枠のCBの座はリュカ・エルナンデス、ダヨ・ウパメカノ、マタイス・デ・リフトの三つ巴。オフェンスも4枠をキングスレイ・コマン、サディオ・マネ、トーマス・ミュラー、リロイ・サネ、ジャマル・ムシアラ、セルゲ・ニャブリの6人が争う構図なのだ。

 そこで青年指揮官ユリアン・ナーゲルスマン監督には、繊細な手腕と声がけが求められることになる。競争という意味における対立について「いつかその時は来る。それは防げるものではないし、話すだけでどうこうなる問題でもない」と指摘。伝えるという監督の役目のみならず、「選手も受け止める」姿勢が求められるものであり、そして自らのために努力をしていかなくてはならないものなのだ。「自分と他の選手の連取やプレーをしっかりと評価していかなくてはならないよ」

 つまりはそのためには「ある種の”無私の心”が必要とされるものであり、それは決して容易なことなどではないが、決定を受けたときにそれから、そのことについて考えるということ。」と説明。そもそもこの夏には「どの選手も開幕前には私のオフィスを訪れて、新しい選手を獲得することの必要性を訴えていたのだ」とナーゲルスマン監督は明かしており、だからこそそれをクラブが果たした以上は選手たちは不平不満を口にするのではなく、また監督としてはこのシーズンをできるだけ調和して乗り切るために、選手個々の責任や理解、自己反省といった部分に依存していかなくてはならない側面もあるということ。

 なぜならば「1億ユーロなんか投じられない」(サリハミジッチ競技部門取締役)バイエルンが欧州の頂点を争うために作り上げた、この常に価値を上昇し続けられる伸び代をもった「このチーム編成を、1シーズンでも長く維持できるならば、それだけに成功する確率も高まってくる」のが、バイエルン流の戦い方なのだ。「選手たちもここバイエルンにきているのだから、定位置争いは決して避けられるものではないさ」とナーゲルスマン監督は語った。

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