2022/09/15

ロベルト・レヴァンドフスキが、相手選手としてミュンヘンに戻った日

©️IMAGO/HMB-Media

 火曜日の夜は試合開始前から、観客席では携帯電話のバッテリー残量への不安を感じた人もいたかもしれない。この夏にFCバルセロナへと移籍したかつての”得点王”が、早くも相手選手として本拠地アリアンツ・アレナに戻ってきたのである。試合開始のだいぶ前から写真を撮ろうとファンたちは携帯電話を握りしめ、そして遂にバルセロナのウォーミングアップが開始されると、スタジアムアナウンサーから名前を告げられたロベルト・レヴァンドフスキは、古巣の観客席にむかって拍手をおくりながら右、左にと旋回しトレーニングを開始したのだ。そんな34歳のストライカーに対し、ファンたちも温かな拍手で応じている。

 だが試合開始の笛の音が鳴ると、もはやレヴァンドフスキは戦闘モード突入だ。バルサ移籍後は6試合で9得点をマークしている点取屋は、幾度となくウパメカノやエルナンデスらと対峙。8分にはサビッツァへの希薄あふれる対人戦からペドリに絶好機も演出しており、さらに18分、21分と自らも得点チャンスを迎えたが、なかなかバイエルンのゴールネットを揺らすまでには至らない。「あそこでゴールを決めきれなかったことは驚きといえるかもね」と少し笑顔をみせ答えたサリハミジッチ取締役と、「普段なら決めているさ」と付け加えたオリヴァー・カーン代表。ナーゲルスマン監督は「彼個人に対してではなくあくまでチームとして、レヴァンドフスキを抑えられたという事には満足しているよ」との見方を示した。
 
 なおハーフタイムにもレヴァンドフスキに対するチャントが声高に2度あがったが、ただいざ試合が再会されると再び静かになり、むしろバルセロナに対して「どうしたんだ、バルセロナ?」との歓声も。後半開始早々にバイエルンが2点を加えることに成功すると、60分すぎにはバルサも反撃に出るがペドリはノイアーの前で不用意なプレーでチャンスを逸しており、徐々にフラストレーションを溜めたレヴァンドフスキは主審と2度衝突。そのまま試合終了の笛の音が鳴ると、元同僚らと抱擁してアウェイファンに拍手を送りながら足早にロッカールームへと姿を消し、スタジアムを後にする際に記者らに囲まれると「そう簡単にはいかないものさ」との言葉を残して去っていった。カーン代表は改めて「ロベルトにとっては決して容易ではなかっただろう」とその心情を思いやり、またノイアーは「運が味方しれくれたんだよ」とも付け加えている。

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