2022/11/16
欧州5大リーグ最多82得点、バイエルンがレヴァンドフスキ移籍でみせる超攻撃サッカー

©️IMAGO/Sven Simon
これまでブンデスリーガにおける総得点数は49、チャンピオンズリーグでは18、ドイツ杯では10、さらにスーパーカップでは5と、今シーズンのバイエルン・ミュンヘンは公式戦24試合で、すでに1試合平均3.42得点となる合計82得点をマークするという素晴らしい成績を収めているところ。特に欧州のトップリーグにおいて最多得点数を誇るものであり、加えてこの数字をこの夏ロベルト・レヴァンドフスキを失ったにも関わらず収めているのだ。
「僕たちはこれまでとは異なるアプローチで、より多くの動きをみせるようになっている。1シーズン中に1人で40・50得点を決める選手がいなくともね」と語った、キングスレイ・コマン。昨季はそのレヴァンドフスキとともに攻撃陣を牽引していたフランス代表は、改めてkickerに対して「僕たちは以前よりもより多く、ペナルティエリア内に侵入することができ、センタリングの数が減少傾向にある。レヴァンドフスキがいた頃とは、全く異なるオフェンスパワーがここにはあるんだ」と胸を張る。
以前にカーン代表は点取屋の数が多いほどに、いかに相手にとって予測が困難となるかを説いていた。それこそが今回の成功の秘訣となっており、おそらくは得点王を輩出することはできなくとも、これまでバイエルンでは13選手が既に得点を記録中。逆に主力で得点できていない選手はアルフォンソ・デイヴィース、ダヨ・ウパメカノ、長期離脱中のリュカ・エルナンデスだけとなっているのだ。チーム内では最多得点12を記録中のムシアラをはじめ、マネとシュポ=モティングがこれを11で追い、ニャブリとサネは10得点とのべ5選手が二桁を記録中。
とはいえ前回の代表戦期間前まででは4試合でわずか4得点にとどまるなど、「決してうまくいかないような時期だってあるものさ」と、コマンは強調。「ただ何よりもそこで大事になってくることは、冷静さを決して失わないようにするということ。自分たちに対する自信を抱き続けているからこそ、結果としてその報いを得られるようになると思うんだ」と言葉を続けた。コマン自身、今季は負傷や出場停止などもあってまだまだ、思うように事は運んでいない。ここでさらにコマンも復調を果たすならば、バイエルン・ミュンヘンは更に予想困難な集団へと発展することになる。