2022/12/29
ノイアー離脱のバイエルン、ニューベル復帰模索も難航

©️IMAGO/ZUMA Press
あと数日で後半戦にむけた準備を再開することになる、バイエルン・ミュンヘン。それまではナーゲルスマン監督はじめ首脳陣には、他のリーグにいる選手たちを視察する余裕があるのだが、その対象となる絶好の機会こそ水曜夜に開催されたASモナコvsオセールだったことだろう。最終的には17歳の若武者エリッセ・ベン・セギールがドッペルパックで主役に躍り出たが、バイエルンの視線の先にあったのはむしろGK。ASモナコのアレクサンダー・ニューベルである。
バイエルンではマヌエル・ノイアーが今季のこり全休を余儀なくされたことにより、この夏までレンタルの予定となっている同選手の早期復帰を模索。すでにASモナコ側には打診を行なっているところだ。しかしながらモナコ側にはまだこれに応じるような用意はなく、チャンピオンズリーグ出場権も狙う野心的なクラブとしては少なくとも、後釜を見いだせない限りシーズン途中で守護神を放出する用意はないだろう。
その一方でニューベル自身はこれまで落ち着いた姿勢を貫いており、当初よりノイアーの後塵を拝することは避けたいと公言している同選手としては、夏に復帰したノイアーが少なくとも2024年までの契約を全うするという状況であれば復帰を望むようなことはないはず。更にノイアーとの親交が深いタパロヴィッチGKコーチの存在もニューベルにとっては復帰の障害となっており、一方で逆にASモナコではニューベルに適した育成方法で飛躍を遂げた。なおバイエルンからアプローチしているのはサリハミジッチSDだけで、ナーゲルスマン監督もタパロヴィッチGKコーチもショートメッセージさえ送っていない。