2023/02/02

いきなりカンセロ先発起用のバイエルン、3バックで「貴重な」今年初勝利

©️IMAGO/Thomas Frey

 ライプツィヒ戦、ケルン戦、そしてフランクフルト戦と、年始のザルツブルクとのテストマッチを含めれば、年明けから4試合連続ドローとなっていたバイエルン・ミュンヘン。そんな中で迎えた一発勝負であるドイツ杯16強、1.FSVマインツ05戦では大いに重圧がかかる中での戦いを余儀なくされたが、それでも選手たちは4−0という快勝劇によって応えてみせた。「もちろん今日勝たなくてはならない、そういうプレッシャーは非常に大きかったよ。私にとってもチームにとってもね。シーズンはすでに始まっており、CLでは結果が求められている。だからこそ今回の勝利は非常に重要な意味を持つものだ」と、ナーゲルスマン監督は安堵の表情を浮かべた。

 今回の試合では前日に獲得したばかりの、ジョアン・カンセロをいきなり先発で起用。右サイドでのプレーしており、先制点の場面では絶妙なクロスを提供し、エリック=マキシム・シュポ=モティングにお膳立て。「本当に大きなクオリティをもった選手で、それを今日見ることができたね。今後が大いに楽しみだ」とジョシュア・キミヒは述べ、試合全体については「立ち上がりから勝つという気概をみせていた。特に前半は良かったし、ああいうプレーができればそう負けることはない。」と胸を張る。これには指揮官も「プレー面のみならず姿勢の点でも非常に良かった」と同調した。「前半については総じてかなりよかったと思うし、勝利に相応しいものだったよ」

 またこの日はドイツ杯通算63試合目に出場しクラブ記録保持者となったトーマス・ミュラーは、バイエルンが攻撃的な両サイドを起用したことで3バックを採用したことにより、この日はより攻撃的な解釈でプレー。「これは未来にむけたモデルなのだ。昨季は3バックでかなりうまくいった時期もあったよ。ただその後は外から別のシステムを見たいという声が随分とあがったがね。それで変更したわけではないが」と語ったナーゲルスマン監督は、「でも良い時も悪い時も、システムどうこうではない。常に試合に臨む姿勢と実践力が問われるものだ」とも強調する。キミヒは「今日はこれがうまくいった。僕らはどちらのシステムでもプレー可能な選手は豊富にいる。かなりフレキシブルに動けるのさ」と自信を覗かせた。

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