2023/02/09

ボアテング、CL決勝敗戦の悔しさで「三日、食事さえできなかった」

©️imago sportfotodienst

 2012年に行われたチャンピオンズリーグ決勝では、開催地ミュンヘンを本拠地とするバイエルン・ミュンヘンが、チェルシーFCを迎えて延長戦まで戦い抜いたものの、最終的にはPK戦の末に敗戦。そのときについてジェローム・ボアテングは、「完全なる虚無感、という感じだったね。あれは僕の人生の中でも
最も辛い敗戦だった。3日間食事もとらずに、いったいなぜ僕たちが敗戦しなくてはならなかったのか。その理解に苦しみ続けたよ」とkickerに対してのCL特集号にて振り返っている。

 だがそれでもバイエルンはむしろ、この辛さを糧にして2013年には再び決勝の地へと到達。そこでボルシア・ドルトムントを相手に2−1で勝利をおさめており、「あそこまでの道のりは本当に険しいものがあったけど、でも僕たちは1つ1つ勝ち進むごとにチームとして強化され、さらにうまく機能していったというのが皆さんにも見て取れたと思うよ」と胸をはった。「全員がそれぞれお互いのために戦い、そして逆にミスはサポートしあう良好な集団だった」

 特にバイエルンはアーセナル、ユベントス、そしてバルセロナをも「本当に僕たちは熱い戦いを演じて」撃破し決勝へと再進出。ただそこでのドルトムント戦では、ボアテングによれば開始20分までは重圧に晒されていることが感じられたようだが、それでもバイエルンは徐々に本来の姿を取り戻してヒートアップ、後半のロッベンのゴールにより勝利を掴み取っている。終了の笛の音の後、ボアテングは「とにかく終わったという安堵感にまず襲われ、それから感情が爆発した。」と振り返った。

 なお今回の優勝候補としては、古巣バイエルンと16強で対戦するパリ・サンジェルマンの2チーム(「五分五分だろうか。ただこれ以上の離脱者がいなければ若干バイエルンが上かも」)、そしてマンチェスター・シティとレアル・マドリードを候補としてあげており、ドイツ勢の8強進出の可能性はドルトムント(vsチェルシー)とフランクフルト(vsナポリ)にはあるとみるが、マンチェスター・シティと対戦するライプツィヒについては「相手があまりに悪すぎる」と述べている。

バイエルン・ミュンヘン バイエルン・ミュンヘンの最新ニュース