2023/02/19

ゾマー、グラードバッハからの送別に「感謝」も、バイエルンは首位陥落の危機

©︎IMAGO/Revierfoto

 少なくとも試合開始前の時点では、2014年から2022年末までホームとして過ごした、ボルシア・パークでの時間はヤン・ゾマーにとってポジティブなものとなっていた。34歳のスイス代表GKに対して、グラードバッハ時代の思い出が詰まったコラージュが贈呈され、さらに両チームのファンたちから数多くの拍手を受けていたのである。「本当にうれしかったよ」と試合後スカイに対して語ったゾマーは、「ここのファンの皆が歓迎してくれたことに心から感謝している、ただここで勝利をおさめたかったけどね。それでも素晴らしい8年間だったと言ってもらえたことは大変な喜びだった」と言葉を続けている。

 さらにこの試合ではトーマス・ミュラーがブンデス通算429試合出場を達成。これはオリヴァー・カーン代表に並ぶ数字であり、またこれ以上にバイエルンで出場した選手はゼップ・マイヤー氏をおいて他にはない(473試合)。ただ残念ながらこの日はキャプテンとして出場していたドイツ代表だったものの、ダヨ・ウパメカノが退場処分を受けたために、ナーゲルスマン監督からの交代が告げられており、試合後ナーゲルスマン監督は「トーマスには申し訳ないことをしたと思っている。」と述べ、「ミュラーどうこうという事では決してない。様々な要因があってのことだ、私も決してそうしたかったというわけではないんだ」と苦渋の決断であったことを強調した。

審判に怒り心頭のナーゲルスマン監督

 その一方で試合後ナーゲルスマン監督は、インタビュアーが待つ中でそれを通り越し、そのままレファリーブースに向かって怒りをあらわにしており、それからしばらくして落ち着きを取り戻した指揮官は改めて、前半8分のウパメカノ退場について「肩に触れただけ、引っ張ってなどいない。スローでみれば、肩は1ミリたりとも動いていないことがわかる」とコメント。足への接触がなかったことから退場ではないと主張したが、ただのちにインスタグラムにて審判への暴言については「謝罪する。あきらかにあれはいき過ぎたものだった」とインスタグラムにて投稿している。しかしいずれにしても試合のほとんどを数的不利で戦ったバイエルンは痛恨の敗戦、日曜開催のウニオンの結果次第では首位陥落、さらにドルトムントにも勝ち点で並ばれる危機に瀕してしまった。


 

バイエルン・ミュンヘン バイエルン・ミュンヘンの最新ニュース