2023/02/22

パリSG戦までに守備面での答えを見出したい、バイエルン

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 1−0と先勝を果たしたチャンピオンズリーグ16強パリ・サンジェルマンとの1stレグでは、ベンジャマン・パヴァールが2枚目の警告を受け退場なったことでセカンドレグでは出場停止という事態に。いかにしてキリアン・エムバペを封じていくかという課題に直面するナーゲルスマン監督にとっては、より一層に頭の痛い問題だ。果たして3バックを継続するか、それとも4バックに戻すか。いろいろ試すような時間もさほど残ってはいない。

 そんな中で迎える日曜のウニオン・ベルリンとの上位対決では、パヴァールはデ・リフトと共にセンターバックとしてプレーすることになるだろう。この試合ではダヨ・ウパメカノが、週末のグラードバッハ戦で受けた退場処分により出場停止処分となってしまったのだ。加えてこのときのグラードバッハ戦では、デイリー・ブリントが精彩を欠いたことも、このコンビでプレーする公算が高いことを示している。特にスピードに欠け、それこそまさにパリSG戦で最も求められる要素。

 それから迎える次のVfBシュトゥットガルト戦では、パリ・サンジェルマン戦に向けた前哨戦となりえるために、敢えて出場停止のパヴァールを起用しない布陣で臨む可能性もあるかもしれない。そのときは出場停止明けとなるウパメカノがデ・リフトとコンビを形成し、そしてカンセロとデイヴィースの快足サイドバックを両ウィングに配置した4バックが見込まれる。

 だがここでも不安要素が。バイエルンでのデビュー当初は順調だったカンセロだが、守備面ではぱっとせず、パリ戦を睨んだ場合に、その右サイドから仕掛けてくるであろうエムバペを踏まえると、より気に掛かる問題だ。一方でデイヴィースは逆に状態は上向いてきており、グラードバッハ戦での2得点はデイヴィースによってお膳立てされたもの。

 では右サイドで何か手を打ってくるか?デイリー・ブリントに敢えて期待をよせていくのか?もう1つのオプションであるはずの、ヌゼア・マズラウイに関しては水曜からチーム練習復帰の見込みではあるものの、ただ2ヶ月者間離脱していたことを踏まえ、パリ戦までに十分な時間が残されているのかは疑問だ。少なくとも先発は計算できるものではないだろう。

 ちなみに今回のウパメカノの退場処分は奇妙なことに、バイエルン・ミュンヘンにとってはここ4試合で、実に3度目となる退場劇となってしまった。前述の通りにパリで行われたファーストレグにてパヴァールが、さらに4−2で勝利をおさめたヴォルフスブルク戦においてもジョシュア・キミヒが、それぞれにレッドカードを目の当たりにしている。

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