2023/03/06
パリとの大一番前に乗ってきたデ・リフト、スタニシッチには賛辞

©︎IMAGO/Sven Simon
ボルシア・ドルトムントが先週に続いて暫定首位に立ち、首位陥落のプレッシャーの中でVfBシュトゥットガルト戦へと臨んだ、バイエルン・ミュンヘン。そこでも最終的には2−1で勝利をおさめて首位堅持、さらに水曜日のCL16強2ndレグのパリ・サンジェルマン戦に向けても良い前哨戦となったが、特にこの試合での決定的な場面といえば本来は守備が本職のマタイス・デ・リフトが、「普段なら得点を決めるなら頭なんだけど、今回は珍しく足だったね」と振り返った先制ゴールだろう。「今日はチームにとって重要な役割を果たすことができたし、とても嬉しいよ」と言葉を続けた。
ただその一方で1点差に詰め寄られる87分の失点にも関与し、「あの失点の場面は難しかったんだ。もう1人の選手が視界に入っており、そちらを意識しながらプレーしていたら一歩出遅れてしまった。」とオランダ代表。ただそれでも「勝利できてよかったよ」と安堵の表情もみせた。昨夏にユベントスから加入して以来、着実にバイエルンにとって重要な選手となってきており、とりわけ今冬からはリュカ・エルナンデスが長期離脱となったことからも重要度まより増しているところ。無論、水曜日のパリ・サンジェルマン戦でも先発に名を連ねているはずだ。
そして今回と同様にダヨ・ウパメカノ、そしてベンジャマン・パヴァールに代わってヨシプ・スタニシッチと3バック、時にデイヴィースが守りに入れば4バックで「攻守のバランスを大事にしていきながら」プレーしていくことになる。実際にパヴァールもまたエルナンデスの離脱から本人が希望するCBでの出場機会が増えており、そこで安定感が増すなど欠かせない存在となっているところ。しかしながら今回のパリとの再戦では出場停止にあることから、ナーゲルスマン監督はあえてその前哨戦となるシュトゥットガルト戦でスタニシッチを起用したのだ。
まだ22歳ながら左右サイドバックでも3バックの右側でもこなすスタニシッチについて、デ・リフトは「よくやっていたし、安定した選手だよね。クレバーで僕らにとって大事な選手だよ」とコメント。ナーゲルスマン監督は先発こそ明言を避けたが、「スタニシッチが選択肢の1つ」であることは明確に認めた。いかにしてスター軍団を擁するパリ攻撃陣を食い止めていくのか「攻守で最高のプレーをみせないと」と語ったデ・リフトは、「メッシとエムバペを守るのは至難の業だ。とにかくそこでは集中して臨まないと」と警鐘を鳴らしている。