2023/03/24
バイエルン:ナーゲルスマン監督解任へ、トゥヘル監督招聘間近

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ここ数日ミュンヘンでは様々な噂が飛び交ってきたが、どうやらバイエルンはユリアン・ナーゲルスマン監督と袂を分ち、さらにすでにその後任人事にも着手している模様。
当初ファブリツィオ・ロマーノ氏が有最有力候補としてトーマス・トゥヘル監督の名前を挙げており、そこでキッカーがナーゲルスマン監督本人に何かクラブから聞いているか質問したところ、「いや、特にまだ何もない」と返答していた。だが事態は急展開の様相を呈しており、バイエルンではすでにナーゲルスマン監督に見切りをつけ、トーマス・トゥヘル監督招聘に迫っており、kickerが得た情報によればここ数日の間に接触をはかっていたようだ。
今回のようにシーズン終盤から就任したチェルシーFCにてチャンピオンズリーグを制し、現在はフリーの状態となっている49歳のドイツ人指揮官は、2020年にバイエルンが優勝した際にはパリ・サンジェルマンにて指揮。ミュンヘンに居を構えており、契約締結は十分に想像できる話だといえるだろう。ただし同じく監督の進退問題に揺れるトッテナム・ホットスパーとの接触についても伝えられているところであり、最近ではレアル・マドリードの名前も浮上していた。
バイエルン・ミュンヘンは一昨夏に5年契約にてRBライプツィヒからナーゲルスマン監督を迎え入れたものの、ここまでの展開には¥満足しきれておらず、特に前節ではレヴァークーゼンに敗れて再び首位陥落。入れ替わったボルシア・ドルトムントとの直接対決を前に、クラブ首脳陣はかつて同クラブを率いた手腕に事態の改善を期待しているようだ。今週末にもサインを交わす見通しでそうなれば、ちょうど今は代表戦期間に入っていることからそのドルトムント戦から指揮をとることに。
バイエルンは現在まさにシーズンを占う分岐点に立っているところで、仮にそのドルトムントに敗れれば勝ち点差4にまで拡大。ちなみに勝ち点導入後に第26節からこの差をひっくり返したことがまだない。加えてもう1つの国内タイトル、ドイツ杯では同じく上位を争うSCフライブルクと、そしてここまで非常に好調だったチャンピオンズリーグでは、元指揮官ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティとの戦いが待ち構えている。
FCバイエルン・ワールド・スカッドの監督にマカーイ氏が就任
ロイ・マカーイ氏がFCバイエルン・ワールド・スカッドの監督に就任することが明らかとなった。かつてストライカーとして2003年から2007年まで同クラブに在籍していた同氏は、そこでブンデス通算129試合に出場して78得点をマーク。2度のリーグ優勝と2度のドイツ杯制覇を達成し、その後は指導者として母国オランダのフェイエノールトのセカンドチームグラスゴー・レンジャーズのACなどを務めた経験をもつ。
2021年から開始されたFCバイエルン・ワールド・スカッドプロジェクトは、世界中から有望なU19の選手を選抜してプロへの道をサポートすることを目的としており、クラウス・アウゲンターラー氏を中心とするコーチ陣と共に若手育成にあたるとのこと。就任に際して同氏は、「世界中から集まった若い選手たちとともに、一緒に仕事ができるというこのユニークなプロジェクトで、どの選手たちからも最高のものを引き出していきたいと思う」と意気込みをみせた。