2023/03/24

バイエルンとトゥヘル監督:およそ5年ごしで実を結んだラブコール

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 バイエルン・ミュンヘンがユリアン・ナーゲルスマン監督に別れを告げるとき、その後任にはよほどのことがない限り、トーマス・トゥヘル監督が就任することだろう。そして実際に49歳のドイツ人指揮官は選択肢のなかで、最も賢明かつ最良の解決策だ。かつて2018年にもバイエルン・ミュンヘンでは同氏の招聘に臨んでおり、その時もすでに契約直前にまで迫っていた過去がある。ちょうどそれはカルロ・アンチェロッティ監督が解任となり、ユップ・ハインケス監督が引き継いだ時期のことだ。

 その時に前のクラブ首脳陣であるルメニゲ代表とへーネス会長は、ハインケス監督がさらに1年間続投することを願っていたものの、72歳の名将にはそれ以上の任期を全うする考えはなく、ルメニゲ代表はトゥヘル監督への確信を抱き口頭合意も得たたが、へーネス会長がハインケス氏への再挑戦を試みて数週間が経過したことにより、その間に契約を取り付けたパリ・サンジェルマンへと移籍することになる。

 その結果で導き出された”プランC”こそ、ニコ・コヴァチ監督の招聘であり、それからACより昇格したフリック監督の下で3冠達成を果たすも、その後のユリアン・ナーゲルスマン監督と『五カ年計画』は功を奏さず、そんな中でちょうどチェルシーを後にしフリーとなっていた、かつての”プランA”トーマス・トゥヘル氏という解決策に約5年越しに辿りにつき、今回のバイエルンはそれに迅速に手を伸ばし、そして結ばれることだろう。

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