2023/03/27
サリハミジッチ氏、ナーゲルスマン監督が解任をメディアから知った理由を説明

©︎IMAGO/ULMER Press Picture Agency
木曜日にユリアン・ナーゲルスマン監督解任報道が浮上した際に、ナーゲルスマン監督自身はその時はじめて、自らが置かれている状況を知った。つまりメディアから初めて知ってしまったという、このプロセスについてバイエルン首脳陣への批判も聞こえいるが、ハサン・サリハミジッチ競技部門取締役はTV番組『Sport1-Doppelpass』に出演し、「それは自分たちの側からの情報が出たということではなく、おそらくはトゥヘル氏の関係者ではないか」とコメント。「我々としては今回のプロセスにおいて、できる限りフェアな行動をとってきたとしか言いようがない。まずは我々は約束を取り付けることを待っていたし、最初に話したのはユリアンで木曜夕方のこと。翌日に個別で話をしようと伝えたんだ。とても電話でできるような話では無いしね。」と語っている。
ちなみに木曜夕方の時点でナーゲルスマン監督はキッカーに対して、「まだ何も聞いていない」と返答していたのだが、このことについては、「トゥヘル監督の合意前にでてきた話であり、そういう事態になってしまったことは残念には思うが、でもそれは我々の落ち度ではない。我々は守るべきプロセスをただ遵守している。」述べ、「まさかトゥヘル監督から合意が取り付けられなかったら、などと説明できるはずがないではないか。来季からならば、という返答もありえたのだよ」と強調。最終的には「パフォーマンス自体に満足できなかった」という首脳陣による分析の結論、そしてトゥヘル監督の「イエス」の返答が揃ったために初めて、ナーゲルスマン監督解任が決定したということだ。
更に以下、インタビューから抜粋:
…ナーゲルスマン監督解任の理由:「パフォーマンスが良くなくなっていた。昨年3月以来、我々は何度も問題を抱え続けており、この流れをもはや変えられないと判断すれば動きに出る必要があるということ。バイエルンのことを考えて決断した、それが我々のスタンスだ」
…キミヒはロッカールームでの亀裂を否定:「我々には素晴らしいコーチがいたし、それは確かな事実。そして選手たちも素晴らしい人材が揃っていた。ただパフォーマンスは見合っていなかった。それも彼は認めていると思うが」
…ナーゲルスマン監督とチームの手綱具合に関する議論:「あれは彼のスタイルであり、時に規律を欠くようなことはあっても、彼自身が非常に優れたコーチであるということ変わりはない。ただもちろん我々にも問題があったし(中略)、もちろんだからといって選手総とっかえというわけにもいかないものだ」
…2021年の招聘時について:「あの時にナーゲルスマン監督を招聘したことへ、疑問をもつものはいないだろう。彼はまさにバイエルンの次期監督にふさわしく、CL4強進出まで果たすなど、センセーショナルな発想でプレーさせていた。だから我々は確信を抱くことができたんだ」
…今後の関係性:「確かにまだ数ヶ月は必要だが、その後に優勝に招待してまた話し合いをすることになるだろう。また互いの目をしっかりと見つめって会うことができる。我々はやるべきことをしっかりとやれたと思う。それが私にとっては大切なことなんだ。」
…トゥヘル監督について:「彼に連絡をしたら、もう20分後には一緒にいたね。火曜夕方には5時間以上にわたって本当によく話をした(中略)、彼はいい人で彼の振る舞いも非常に好印象を与えていたよ」
…上層部との関係性に難があるイメージも:「お互いにある種のエネルギーが存在することは重要。(中略)ユリアンも明確な自身の考えを持っていたし、我々としてはユリアンにはユリアンらしくと接してきた。今回もトゥヘル監督には彼らしくやってもらえればと思う。