2023/03/30
マテウス氏、ナーゲルスマン監督交代劇に「へーネス氏は自問自答すべき」

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首位奪還を目指すバイエルン・ミュンヘンが、ボルシア・ドルトムントとのドイツ頂上決戦をホームで迎える。この注目の一戦を前にTV解説者を務めるローター・マテウス氏はkickerに対し、予想として「バイエルンが勝利するようには思うよ。彼らは意欲に溢れているし、こういう試合の経験、そしてホームというアドバンテージもあるし、なにより勝利へのメンタリティが彼らの特徴だからね」とコメント。実際にドルトムントは最近8試合の対戦で1分7敗。最後に勝利したのは2018年11月で、ミュンヘンでの勝利となると2014年4月まで遡らなくてはならない。だが年明けから連勝街道を邁進したこともあって「調子の良さという点では、ドルトムントに分がある。特にジャンやシュロッターベックがよくなったし、ヴォルフやリエルソンが両脇で守備的にうまく構えて、コーベルという後ろ盾も控える」との見方を示している。
またこの試合におけるもう1つの注目点は監督交代であり、トーマス・トゥヘル監督にとっては初陣で古巣との対決ということに。「ただまだ彼のことをそこまで気にする必要はない。いずれにしてもトゥヘル監督の下でチームは安定感を増していくことだろう。パフォーマンスの変動は少なくなるはずだ。むしろナーゲルスマン監督時代はバイエルンらしからぬもので、うまくいかないことが多すぎたよ」と指摘。「”ミア・ザン・ミア”の精神、温もりや親近感や一体感が失われるなど雰囲気が損なわれていた。クラブの多くが話すナーゲルスマン監督への発言は気を遣ってのものにすぎない」と述べ、おそらくカーン代表/サリハミジッチSD体制ではなく前任のルメニゲ/へーネス体制では違った展開になったはずだとしつつ「彼らの後継者を連れてきたのは彼ら自身なのだ。そのことを自問自答すべきではないか」と疑問を投げかけた。
デ・リフト、ナーゲルスマン監督に感謝
その一方でオランダ代表参加中に監督交代を聞いたマタイス・デ・リフトは、母国のNOSとのインタビューの中で「監督交代に驚いた。リーグ戦で2位でカップ戦でもCLでも勝ち進んでいるんだよ。まだ全てのタイトルを獲得するチャンスはあったんだ」とコメント。ただそれでも「全員それぞれが自分たちの本分を全うすべき」とも強調しており、「僕たちとしてはピッチ上で仕事をするということ。そして首脳陣は監督と契約するもので、契約した監督はピッチで仕事をするもの。そこで明らかに首脳陣はそこでの不足を感じたということなのだから」と総括。「これがサッカー。厳しい世界だよね」としつつも、改めてナーゲルスマン監督に対しては「彼の下で僕はとても成長できたと思う。残念なことだよ。サッカーでは一変してしまうものだ」と感謝の気持ちを述べ、トゥヘル監督には「国際経験豊富な監督。これからどうなっていくか、みてみることになるよ」と語っている。