2023/04/03
チェルシーの監督交代劇と、それに伴うバイエルンへの影響

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チェルシーFCはわずか7ヶ月でグラハム・ポッター監督に三行半をつきつけた。今季は2度の移籍市場においてともに3億ユーロを超える、欧州5大リーグの1つ分に相当する移籍金額を投じながらも、戦術面においても人事面においてもその手腕を発揮しきれなかった47歳は、CLドルトムント戦での勝利から延命されたようにみられていたが、前日のアストン・ヴィラとのホーム戦では熟練したSB2人を3バックに起用、不安定なパフォーマンスから0−2という敗戦と解任という結果を招く結果となっている。
本来ならばアブラヒモヴィッチ氏から受け継いだベイリー新オーナーは、監督交代劇が続く悪い意味での伝統を払拭することを目標として掲げてポッター監督を「長期プロジェクト」と位置付けていたものの、最終的に今シーズンだけでトゥヘル監督に続く2度目の監督交代劇を敢行。ブルーノ・サルターACが暫定監督を務め、ガーディアン紙によればハンベルク氏やロバーツ氏らアシスタント陣はそのまま残留。プレミアリーグ、そしてCLレアル戦にも臨むことになるというが、バリー氏についてはトゥヘル監督が招聘を希望中もいまだ結論はだされていない。一方で後任人事についても話題が浮上。
マウリシオ・ポッチェッティーノ監督やルイス・エンリケ監督(共にフリー)、ルーベン・アモリム(スポルティング)やオリヴァー・グラスナー(フランクフルト)、そして最近フリーとなったユリアン・ナーゲルスマン監督の名前もあがっているところ。特にビベルTDとスチュワートSDは共にライプツィヒ時代にナーゲルスマン監督と共に仕事をした背景もある。まだナーゲルスマン監督との契約を3年以上にわたって残すバイエルンだが、カーン代表によるとそんなナーゲルスマン監督が「今季中にどこかの監督に就任することは考えにくい」とのこと。